「万葉集」を現代の若者言葉に訳した本が話題となった作家の佐々木良さん。第1弾・第2弾合わせて23万部の大ヒットとなったシリーズの第3弾が間もなく出版されるのを前に、佐々木さんにお話を聞きました。
高松市出身の佐々木良さんは4年前、新型コロナの給付金10万円で1人出版社「万葉社」を立ち上げました。
そして、2022年には万葉集を現代の若者言葉に訳した『愛するよりも愛されたい』を、2023年には第2弾の『太子の少年』を出版。2冊合わせて23万部の大ヒットとなりました。
そして、その第3弾が発売予定となりました。
(作家・出版社社長/佐々木良さん)
Q.1・2巻と3巻の違いは?
「1巻は恋の歌。2巻はお笑い芸人とかいろいろな職業の人がいたので職業が見えてきたらいい。今年はオリンピックがあるので、3巻は当時のスポーツや文化、昔ばなし、オリンピックにちなんだ歌を紹介している。22年、23年に1・2巻を出し、(その後)新しくできた言葉もあり、はめ込んでいます」
製本する前のゲラを見せてもらいました。
例えば……
「常やまず 通いし君が使来ず 今は逢はじとたゆたひぬらし」という歌。
これが佐々木さんの現代語訳になると
「『好きや』って いうから 『私も好き』って返したら 連絡こんくなった…これが 蛙化現象ってやつ…?」
となります。
ちなみに佐々木さん、これまでは本のタイトルを「Kinki Kids」の歌になぞらえて付けていましたが、第3弾は……。
(作家・出版社社長/佐々木良さん)
「3巻は、『〇〇〇抱きしめて』となっています」