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村上春樹より売れ…激レアさん出演へ 高松市在住の作家・佐々木良さん 万葉集の現代語訳が大ヒット中「生活が激変しました」

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 日本最古の歌集と言われる万葉集。これを若者のことばで現代語に訳し、2冊の本にまとめた高松市在住の作家、佐々木良さん。その2冊の発行部数があわせて20万部を超え大ヒット中です。

 2022年10月に出版された「愛するよりも愛されたい」、そして、2023年7月に出した第二弾「太子の少年」は、どちらも「日本最古の歌集」と言われる万葉集を若者ことばで現代語に訳した本です。

 作者は、高松市に住んでいる佐々木良(39)さんです。

 佐々木さんは高松市出身で学芸員の資格を持ち、これまでに4冊の本を出版。3年前に新型コロナの給付金で1人で出版社「万葉社」を立ち上げました。

 2冊の本はその万葉社から出版。発行部数は、9月初めの時点で「愛するよりも愛されたい」が14万部、「太子の少年」が6万部で計20万部を超えました。

 日本最古といわれる万葉集ですが、佐々木さんの現代語訳だとこうなります。
「恋ひ死なば 恋ひも死ねとや玉桙の 道行く人の 言も告らなく」が、「『キュンキュンして死にそう』っていったら『死ね』っていわれるし世間は冷たいもんや」となります。

 この感覚が若者に受け、予想外のヒットになりました。

 書店での反応は――。

(ジュンク堂書店高松店/高崎立郎 店長)
「(大ヒットに)正直すごくびっくりはしてるんですけど。(Q.ヒットした理由は?)(万葉集を)こんなにゆるい感じで現代語訳してくれる本をわりとみんな待ってたんじゃないか」

 ジュンク堂と丸善などの本の通販サイト「honto」によれば小説・文学部門で2023年、上半期に1番売れたのが佐々木さんの「愛するよりも愛されたい」ちなみに2位は村上春樹の「街とその不確かな壁」でした。

(作家/佐々木良さん)
「(書店に行き)『佐々木です』というと、最近ではエリアマネジャーとか取締役が出てくる。この1年で(生活が)激変しました。万葉集を研究して現代語訳にする(研究者の)皆さんは万葉集しか研究しない。私の方は現代語としてユーチューブやX(旧ツイッター)とか見て若者が使っている現代語を探し続けた結果、現代人に共感できた」

 佐々木さんは、すでに3冊目の万葉集に取り掛かっているそうで2024年に出版の予定だそうです。まだまだブームは続きそうです。

 佐々木さんは、25日夜11時15分から放送されるテレビ朝日の「激レアさんを連れてきた。」に出演します。

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