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第1弾は発行部数9万部の大ヒット! 万葉集の「現代語訳」第2弾が出版 高松市

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 「日本最古の歌集」と言われる万葉集を「現代語訳」した本が発行部数9万部の大ヒットとなった高松市の作家・佐々木良さん(38)。その佐々木さんが万葉集の現代語訳、第2弾を出版します。

 2022年10月の発売後、発行部数9万部の大ヒットとなっている「愛するよりも愛されたい令和言葉・奈良弁で訳した万葉集」。その第2弾として出版されたのが「太子の少年」です。

 第1弾同様、本のタイトルは奈良県出身のタレント、堂本剛さんが所属する「KinKi Kids」のヒット曲にちなんでいます。

(作家・「万葉社」社長/佐々木 良さん)
「前回(第1弾)の本は恋の歌が中心。今回は聖徳太子の和歌、飛鳥京の和歌を中心に集めた。聖徳太子の少年のころの和歌が多い」

「奈良時代の人がどういう生活をしていて、どういうユニークさを持っていたのか、恋ではないところをフォーカスしているので、当時、職業としてお笑い芸人みたいな人がいて、昔の紙芝居のおじさんたちが居たじゃないですか、そんな感じで、面白い歌を家の前に行って紹介する」

 例えば……「銀も金も玉も何せむに まされる宝子にしかめやも」。これが佐々木さん流の現代語訳では、「ヴィトンもシャネルもうちの子に勝てる宝なんてあるかよw」となります。

(作家・「万葉社」社長/佐々木 良さん)
「銀も金も玉も当時の高級品。意訳として現代の人に分かるような方法で例えた」

 佐々木さんはこれまでに豊島のいわれを記した「美術館ができるまで」など5冊の本を出版。2020年には、新型コロナの給付金を使って1人出版社「万葉社」を立ち上げました。

 2022年10月に出した「愛するよりも愛されたい」はSNSで話題となり、その後、全国紙やテレビでも取り上げられました。最近は、フランスの新聞にも載ったそうです。

 万葉集を現代語訳した本では第1弾、第2弾ともに90首ほどの歌を紹介しています。

 万葉集には全部で4500首ほどの歌があり、佐々木さんは今後、全て現代語訳にして全部で50巻ほどにまとめたいと考えています。

(作家・「万葉社」社長/佐々木 良さん)
「50巻やろうとすれば言葉も変わってくる。10~20年すれば新しい言葉も生まれる。令和の時代が続く限り、50巻目指してやっていきたい」

 「太子の少年」はジュンク堂と紀伊国屋の店舗で販売していて、来週以降はさらに他の書店にも並ぶ予定だということです。

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