14日、岡山市が2024年度の当初予算案を発表しました。整備を検討している新アリーナについては、予算計上を「見送り」ました。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「県も参画すべき事業とお誘いしている以上、6月の補正予算まではお待ちするのがいいと判断し、今回は計上せず、6月補正に間に合うように再度回答を求めたい」
岡山市は、北区野田の市営住宅跡地に総事業費145億円をかけて新しいアリーナの整備を検討していて、岡山県に対しても、計画に参加して費用の一部を負担するよう求めています。
岡山市の要望に対して、岡山県の伊原木知事は2月1日、「県が参加する明確な理由を示してほしい」と話し、現時点では参加に対して否定的なスタンスです。
大森市長は14日の会見で、「整備のスケジュールに影響が出ない6月まで県の回答を待つ」として、当初予算案への計上を見送ったことを明らかにしました。
それまでに県から明確な回答がなかった場合には、「市単独での整備」も視野に判断したいとしています。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「ずっと同じように待ち続けると、どんどん延びる。6月の補正予算をあげるときには、その時の状況を勘案して決めたい」
岡山市の2024年度の一般会計当初予算案は、2023年度より233億円多い3856億円で、8年連続で過去最大でした。
放課後児童クラブの待機児童ゼロを目指して、受け皿確保のための費用に約43億円を計上しています。また路面電車の延伸を検討するための予算、約2000万円も盛り込まれています。