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食品用の「紅麹」を使った商品を自主回収 岡山のメーカー「サプリ向けとは使い方も種類も違う」

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 小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害の報告が相次いでいる問題です。食品用の「紅麹」を原料として使っていた岡山県のメーカーでも、商品を自主回収するなど影響が広がっています。

 早島町でソーセージやベーコンなどを製造・販売する「薫製倶楽部」。
 「倉敷ソーセージほそびき」と「金太郎ソーセージほそびき」の2つの主力商品を自主回収しています。

 味わいや色合いをよくするために小林製薬の「紅麹」を原料として使っていました。

(薫製倶楽部/森雅昭 社長)
「一番は、うちの商品を気に入ってくれて、何年も買ってくれているお客さまに対して申し訳ない」

 取引先のスーパーなど約400店舗に商品の廃棄を依頼したり、ホームページで消費者に回収を呼び掛けたりと、対応に追われました。

 取引先に廃棄してもらった商品は合わせて約2500個。自主回収はほぼ完了したものの、200万円から300万円相当の在庫を抱えています。

(薫製倶楽部/森雅昭 社長)
「作って出せない商品、在庫についても小林製薬と当初から話ができていて、そちらも含めて補償するという話を聞いたうえで自主回収をしています」

 厚生労働省は4月5日、小林製薬から紅麹の供給を受けた全国173の事業者の製品について「健康被害の報告はなかった」と発表しました。この中には岡山県の15の事業者も含まれています。

 麹の一種である「紅麹」はさまざまな種類があり、古くから食用に使われてきました。森社長は、「紅麹全てに問題があるわけではない」と理解を呼び掛けます。

(薫製倶楽部/森雅昭 社長)
「サプリ向けの紅麹と食品向けの紅麹は使い方が全然違う。紅麹の種類も違う。今回問題があったのは一部のサプリメント向けの紅麹。ですから、今まで通り紅麹を使って、別の紅麹を作っているメーカーから取り寄せて再発売する準備をしています」

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