ハワイの伝統舞踊「フラダンス」の練習に励む男子小学生が香川県高松市にいます。練習の成果を披露する今週末の舞台に向けて2人が目指すのは「力強いフラダンス」です。
4月、高松市で開かれた「街角コンサート」。大人の女性たちの中心で、堂々とフラダンスを踊っている男の子。
イベントで踊っていたのは、高松市の小学6年生・松本瑛太さん(11)。幼いころから、仲がいい森本海吏さん(11)といつも一緒に練習しています。
(松本瑛太さん)
「(海吏さんは)手が長いから、しなやかに踊っているところがすごい」
(森本海吏さん)
「(瑛太さんは)力強く男の子っぽくてそれがいいなと思います」
2人の先生は瑛太さんのお母さん。高松市を中心に10以上の教室を持ち、子どもから90代まで80人以上にフラダンスを教えています。
(瑛太さんの母/松本沙織さん)
「ハワイのことも学んで、曲の理解をしながら踊っていく点が奥が深くて楽しいんじゃないかな」
幼い頃からお母さんからフラダンスを教わっていた瑛太さん。
5歳の時に旅行で訪れたハワイの空港では、演奏に飛び入り参加しフラダンスを披露したほどの生粋の「フラ男子」です。
(松本瑛太さん)
「フラダンスはみんながやっていないから特技としても言えるし、見せたら『わぁすごい』って言われたりする」
そして、幼稚園の頃から仲が良かった海吏さんも小学3年生の時に習い始めました。
(森本海吏さん)
「瑛太くんと一緒にできるからです」
「日本メンズ フラダンス協会」によりますと、その始まりは男性が踊る「神への祈り」だったという説があるそうです。日本でも健康志向の高まりなどから、趣味としてフラを踊る男性が増えているといいます。
(松本瑛太さん)
「男の子は少ないので、『わぁ男の子が出ている』っていう感じで見てもらいたい」
(森本海吏さん)
「男の子が、恥ずかしいけどフラやってみようって思えるようにしたい」
2人がいま練習している曲は「ウルパラクア」。ハワイの牧場でたくましく働くカウボーイの様子を歌ったハワイアンミュージックです。フラダンスでは、その歌詞を振り付けで表現します。
(松本瑛太さん)
「振り付けがカウボーイっぽくてかっこいい。力強く、男子なのでしたい」
2人が目指しているのはキレがあって力強いフラダンス。それに加えて、海吏さんにはもう一つ課題があるそうです。
(森本海吏さん)
「笑顔でずっと踊ることです。そこが難しい。普通そんなに笑わないので(笑顔を)つくるのが難しい」
そして、2人にはこの曲を披露する舞台が今週末に控えています。
それは高松市で毎年開かれている「アロハフェスティバル」です。2024年は3日間開かれ、2人は10日と11日に練習の成果を披露します。
(森本海吏さん)
「その踊りを理解して感じ取ってもらえれば、踊っている側も見ている側も楽しいです」
(松本瑛太さん)
「ちょっとだけやってみようかなって思う人が増えたらいいです」