防具を装着し、打撃や蹴り、投げ技などを駆使する「日本拳法」。岡山県総社市の道場では、2023年4月に全国大会の団体戦で優勝した小学生たちが練習しています。
相手に打ち込む! 蹴る! 防具をつけてさまざまな技を繰り出しながら自由に戦う「日本拳法」。
総社市にある「日本拳法岡山総社道場」では、保育園児から中学生まで、23人が日々練習に励んでいます。
小学生同士でもこの迫力! 1分半の試合時間の中で、2本を取ることを目指します。
この道場は2023年4月の全国大会、小学校高学年の部の団体戦で初めての優勝を果たしました。
その団体戦のメンバーは回し蹴りが得意な4年生、笠井詠斗くん。
(去年の団体戦で優勝[4年]/笠井詠斗 くん)
「(去年優勝して)とてもうれしかったです」
個人戦で世界大会での優勝経験がある5年生、小西すみれさん。
(去年の団体戦で優勝[5年]/小西すみれ さん)
「始めたときは、大きい学年の人とか、身長が高い人とか、とても怖かったんですけど、優勝できるようになって、気持ちが強くなれました」
詠斗くんの兄でパンチ力が強みの6年生、笠井ヤマトくん。
(去年の団体戦で優勝[6年]/笠井ヤマト くん)
「教えてくれた指導者の方を喜ばせようと思って、絶対勝つ気持ちで挑みました」
3人の強さの秘密は、そのメンタルだといいます。
(3人を指導する/矢野真睦 監督)
「(3人は)とにかくポジティブで、試合に負けたりすることもあるんですけど、『次は!』っていう強い思い。日々試合に近づくにつれて、気合が入っているなっていうのも感じますし、私らもそれに応えなきゃいけないなあと、思いますね」
3人を主に指導している矢野真睦監督です。高校時代から日本拳法に取り組み、道場の立ち上げにも携わりました。
子どもたちが全国制覇するまでになった理由は、その練習環境にもあります。
(3人を指導する/矢野真睦 監督)
「少年だけで練習しないので、大人のスピード感についていけるように、大人と混じってする練習法をうちは取ってますね」
4月の全国大会を、初めてディフェンディングチャンピオンとして迎える岡山総社道場。6年生ヤマトくんの卒業などでメンバーは変わりますが、連覇を狙います。
(去年の団体戦で優勝[4年]/笠井詠斗 くん)
「いろいろな蹴りと面、面蹴りとかを出して、一本取って決勝まで行きたいです」
(去年の団体戦で優勝[5年]/小西すみれ さん)
「次の大会は大将としてがんばるので、みんなを引っ張っていけたらいいなと思っています」