夏の高校野球・岡山大会、2年連続準優勝の倉敷商業。1年夏から決勝のマウンドに立つ2人の投手がリベンジを果たすため、集大成の夏に臨みます。
2024年春の岡山王者、倉敷商業。2020年の代替大会も含め2019年から5大会連続で夏の岡山大会決勝に進んでいます。2024年のチームを引っ張るのは……。
(倉敷商/廣野利治 主将 [3年])
「やっぱり和田と増田が投げた試合はいつも安定しているので、頼りがいのある投手だなと思う」
倉商のエースナンバーを背負う3年・和田虎之介。強心臓のリリーフエース3年・増田勝利。
2人は1年の夏からチームの中心として活躍し、お互いに意識し合いながら高め合ってきました。
(倉敷商/増田勝利 投手 [3年])
「自分の中のライバルは和田です。先発ピッチャーとして一番の理想だなと思っていて、和田には勝てないなっていうところがあるので」
(倉敷商/和田虎之介 投手 [3年])
「試合の時は自分は常に意識していて、増田より点を取られなかったと思うとうれしい」
和田は右投げで先発、増田は左投げでリリーフが中心。起用法などのほかにも2人には少し違いがあるようで……。
(倉敷商/和田虎之介 投手)
「(増田は)性格が大ざっぱというか、ピッチングにも出てると思うんですけど、本当に迫力がある感じで」
(倉敷商/増田勝利 投手)
「自分はちょっとふざけるというか、和田はなんかしっかりしてる」
(倉敷商/梶山和洋 監督)
「どっちかというと和田はクールなタイプ、増田は情熱的なというか気持ちを全面に出すタイプのピッチャーですけど、いい意味で補完しあっている関係かなと」
1年生のときから強豪・倉商のマウンドを守ってきた2人。しかし2人には共通の苦い記憶があります。
(倉敷商/和田虎之介 投手)
「2年間準優勝で終わっていて、しかも自分のせいで負けているので」
2022年の、夏の岡山大会決勝、そして、2023年……。
2人がともにマウンドに立った決勝の舞台で、倉商は2年連続で悔し涙を流しました。
(倉敷商/増田勝利 投手)
「去年に関しては自分が打たれて負けたので……、1年生と2年生のときの負けたときの悔しさっていうのを思いながら」
先輩たちと挑むも2年連続で阻まれた高い壁。強豪・倉商を支え続けた投手として。頼もしいチームメイトたちと最上級生となって迎える最後の夏で、2人はリベンジを誓います。
(倉敷商/増田勝利 投手)
「和田がまず投げてピンチになったときに自分が流れを変える。内容も大切なんですけど、結果が一番大事になってくると思うので」
(倉敷商/和田虎之介 投手)
「本当にもう、そろそろ結果を出さないと自分的にも厳しいというか。これを落としたら本当に終わりなので、なんとしてでも甲子園に行って今まで支えてくれた人たちに恩返しがしたい」