夏の高校野球・香川大会には16日、「仲が良すぎる」兄弟が登場。弟とのグータッチを力に変えて兄が奮闘します!
香川中央のレフトを守る3年生・唐渡 獅恩(からと・しおん)。小学生の頃からずっと一緒に野球をしてきた弟・獅道(しどう)も1年生ながらこの夏ベンチ入りを果たしました。
弟の吉報を聞いたお兄ちゃんは……。
(香川中央/唐渡 獅恩 選手[3年])
「(弟のベンチ入りを聞いて)泣きそうになったので、すぐに部屋出て階段降りながら涙目になっていました」
(香川中央/唐渡 獅道 選手[1年])
「自分的にも行きたい高校があったんですけどそれ以前に、兄ちゃんとまだ野球がしたいって気持ちがあったので、兄ちゃんと同じ学校を選びました」
自他ともに認める「仲が良すぎる」兄弟。仲良しパワーを最後の夏に注ぎます!
(香川中央/唐渡 獅恩 選手[3年])
「打ったらベンチに『よっしゃぁ!』って言うつもりなんで1本は必ず打つっていうのと、(弟と)一緒にベンチに入れているので少しでも長くいれるように勝ち星をつけたい」
Q.お兄ちゃんヒット打てる?
弟・獅道「打ってほしいですね」
弟にいいところを見せたい!
1回、香川中央が先制し、なおも1,3塁のチャンス。打席には兄・唐渡獅恩! しかし、見逃し三振。約束のヒットへ、まだまだチャンスはある。
兄・獅恩はイニング間の補球練習も弟・獅道と一緒に。そして……グータッチ! これが唐渡兄弟の仲良しパワー!
(香川中央/唐渡 獅恩 選手[3年])
「最後の夏でだいぶ緊張はあったんですけど、ほぐれたっていうのは大きい存在でした」
逆転を許し迎えた5回裏、満塁の場面で兄・獅恩が打席に入ります。
ワイルドピッチでランナー1人が生還し、なおも、一打逆転のチャンス……。
(実況)
「打ちました! 打球は右中間へ! ランナー2人がかえってくる! 逆転の2点タイムリー!」
ベンチの弟・獅道は……。
(香川中央/唐渡 獅道 選手[1年])
「泣いていました。もうほぼ泣いていましたね。あそこでまさかヒット打ってくれるなんて」
その後、獅恩もホームにかえって1点を追加した香川中央。
「仲が良すぎる」兄弟の夏はまだ終わりません!【香川中央 5‐3 藤井】
(香川中央/唐渡 獅恩 選手[3年])
「何でも言い合える仲なんで、1・2打席目のどういう感じだったかは弟が全部教えてくれていたんで、その中での3打席目だったんで、あまり気負わずにいけました」
(香川中央/唐渡 獅道 選手[1年])
「なんかもう……うれしいです」
Q.次もヒットは?
兄・獅恩「もちろん打ちます」
Q.打てる?
弟・獅道「打てます! もう打てます」