西日本豪雨で香川県の丸亀城の石垣が崩落して丸6年が経ちました。現在復旧工事が進められていますが、20日午後から石の積み上げ作業が始まりました。
(記者リポート)
「崩落した石は今、整然と広場に並べられています。そしてその1つが今から積みあげられます」
午後から始まった石の積み上げ作業では、城の南西部の「帯曲輪」の一番下の隅に約3tある石を積み上げました。国の史跡、丸亀城は6年前の7月7日西日本豪雨などで城の南西側の「帯曲輪」と「三の丸」の石垣が崩れ、復旧工事が進められてきました。
修復している石垣は高さが31mで、崩落後に回収された石の数は、1万1746個にものぼりました。
20日から始まった積み上げ作業は大雨にも対応できるよう、排水機能を充実させながら石を元の場所へと戻していきます
(丸亀市教委 丸亀城管理室/大林隆之 室長)
「これだけの高さの石垣を復旧するということは日本では前例がない。文化財といえ現代工法を必要最小限取り入れて今回復旧をしてまいります」
復旧工事の費用総額は約53億円で、完成は2028年3月の予定です。