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伝統的な話芸「落語」の虜になっている小学生 全国大会で優秀賞の受賞も 高松市【こどもミライパーク】

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 日本の伝統的な話芸「落語」。その魅力に魅せられて落語の虜になっている小学生が高松市にいます。

 コロコロと表情を変えながら落語を披露する少年。現在、小学4年生の10歳。その名も、「本読亭 魚之輔(ほんよみてい うおのすけ)」です。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「本を読むのが好きなので『本読亭』、魚を見るのも食べるのも好きなので『魚』。(Q.本名と芸名、どちらが定着している?)こっち(芸名)です(笑)」

 そんな魚之輔さん、2024年7月に宮崎県で開かれた落語の全国大会に出場。小学生の部で、4人で争う決勝まで進み見事優秀賞を受賞しました。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「(優秀賞を)とれたのはすごいうれしいです。自分も気づかないうちに緊張はしてたんですけど、やってみたらお客さんもすごい温かい感じで笑ってくれたし、すごいやりやすかったです」

 大会で披露したのは、落語界で有名な演目のひとつ、「時そば」。そばを食べた男が勘定をごまかそうとする話で、魚之輔さんが一番好きな演目だそうです。

 台本には、びっしりメモがとられていました。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「(Q.この斜め線が間をとるってこと? 間をとるのは大切?)間が無かったら笑う間もないし、しゃべり続けたら聞き取りにくいし、やっぱ笑うための間とかもいるんで、間はすごい大事」

 見せ場となるのが、そばを食べるシーンです。

(アマチュア落語家/家造亭艶九さん)
「魚之輔の場合はそばの食べ方が非常に上手い。私もびっくりするくらい上手なんですよ。音がよく出るんですね」

 そう話すのは、落語歴約20年のアマチュア落語家・家造亭艶九(いえつくりてい えんく)さん。魚之輔さんの師匠で、月に1回ほどアドバイスをしているそうです。

(アマチュア落語家/家造亭艶九さん)
「最初、座布団めくり・お茶子を1年前にさせたんですけど、拍手が終わるまでは待っておきなさいよって(言うと)ちゃんと待つんですよ。表情もきちっとできる。結構いい度胸していると思います」

 魚之輔さんが落語を始めたのは約1年前、艶九さんが取り組んでいる小学生向けのクラブ活動を見たことがきっかけでした。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「僕も落語絵本とか読んでて落語のことは知っていたので、面白そうだなと覗いてたら、興味があるのかなと思ってくれて『どうぞ』って言ってくれて」

 いつの間にか虜になっていた落語。
 そんな落語をする上で、魚之輔さんが大切にしている道具が、ミニバッグ・手ぬぐい・扇子の3点セットです。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「名前のイメージのイラストを、高知の刺繍屋さんに刺繍してもらって、全国大会の時に持って行ったこの手ぬぐいも、名前が。同じ人が手縫いミシンで刺繍してくれて」

 扇子は、全国大会・優秀賞受賞のお祝いに、師匠・艶九さんがプレゼントしてくれたものだそうです。

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「艶九さんが昔使っていた扇子をもらって使っていたので、プレゼントしてもらえてすごいうれしかったです」

 魚之輔さんの姿を一番近くで見ている弟のゆうくんは……

(魚之輔さんの弟/ゆうくん)
「(Q.お兄ちゃんが落語しているところ見てどう?)楽しい。おいしくないそばを食べてブーって吐き出すところが面白い」

(小学生落語家/本読亭 魚之輔さん)
「『え?落語?』『なんしよん?』みたいな感じで言われる時も最初らへんはあったんですけど、でもいざやって、それを聞いて、そしたら周りの人も『面白いね』ってなってきて、すごいうれしかったんで、どんどんもっと落語が広まって、色んな人を笑わせていけたらなとは思います」

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