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【衆院選2024】短期決戦となった選挙…争点・構図・投票率は? 元香川大学法学部教授に聞く

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 石破新内閣の発足から8日後に衆議院が解散し、短期決戦となった今回の選挙。争点や戦いの構図、投票率の行方について元香川大学法学部教授の三野靖さんに聞きました。

Q.10月1日に石破内閣が発足し、9日に解散、総選挙となりました。非常に短い期間で選挙戦に入りましたが、この動きについてどう考えますか?

「(自民)党内のいろんな圧力とか(総裁選の)熱気がさめないうちに選挙をした方が与党にとっては得策だろうという一種の党利党略的な判断が働いたのだろうと思うが国民からすると何をもって解散するのかという大義が分かりにくいので、投票するにあたっても、そもそも選挙に対する意欲や関心もなかなか高まるのが難しい気がする」

Q.今回の衆院選の最大の争点は?
「『政治とカネ』がクローズアップされて今の事態に陥っているが、基本的に自民党の問題。自民党がいかに自浄能力を発揮するかという問題なのにもかかわらず国会全体の争点になって本来もっとあるべき少子化対策の問題とか日本は財政赤字を抱えているし、外交とか安全保障の問題とかいっぱいあるのにそのあたりがかすんでいる。ちょっと国民からすると本当に政治とカネの問題だけで判断できるのかという難しさがあると思う」

Q.野党はなかなか準備ができないまま選挙戦に入ってしまったというところもあると思います。岡山の4つ、香川の3つの選挙区全て自民党と複数の野党の候補が立っています。一本化ができなかったことはどう考えますか?
「(小選挙区に)候補を立てて比例の票も上積みするのは一般的に政党のモチベーションなのでそういう意味では今回野党間の候補者一本化がほぼ進まない状況の中ではそっちの方向(野党競合)に動いていくのはしょうがない」

Q.投票率が岡山・香川では過去4回連続で50%台で低い印象ですが、今回の投票率はどうなりそうですか?
「与野党問わず党利党略で自分の政党を少しでも上積みすると野党からすると今が自民党を攻めやすい状況なので、そういう意味では党利党略の方が先に見えて投票率を上げる結果的に向上させるような政策誘導や誘因はほぼないと思う」

Q.今回の選挙全体を見て注目していることは?
「選挙後にこれでみそぎが済んだと選挙前に言っていたことは無くなったと全てちゃらになった、みんなきれいになったと復権するいろいろ疑問を持たれた政治家が。それはちょっと違う気がする。国民はちゃんとチェックして投票に行くことを心掛けた方がいい」

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