マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」を促進しようと、政府は2日、健康保険証の新たな発行を停止しました。
(松木梨菜リポート)
「こうした動きを町の人はどう感じているのでしょうか」
(街の人は―)
「変わるんだったら変わってもいいと思いますけど」
「難しい話ですね」
「今までずっと保険証使ってたんで、どう使うのか分かってないですね」
厚生労働省によると、2024年10月末時点でマイナ保険証の利用率は、15.67%にとどまっています。
病院を受診する場合、健康保険証を持っている人は最長であと1年間使うことができます。
マイナ保険証を持っていない人には従来の保険証に代わる「資格確認書」が交付され、窓口で提示すれば保険診療を受けられます。
一方で、マイナ保険証の利用はトラブルが相次いでいます。
医師ら約600人でつくる香川県保険医協会は、2024年5月以降にマイナ保険証によるトラブルがあったかどうかを調査。
県内の医療機関のうち、約2割から回答がありました。
それによりますと、約6割でトラブルがあったとし、「カードリーダーの接続不良」や「文字化け」などが報告されています。
健康保険証の発行が停止したことで、今後、マイナ保険証がうまく読み取れないときは「資格情報のお知らせ」という書類を窓口で見せるなどして確認してもらう必要があります。
(香川県保険医協会/藤原高明 副理事長)
「相当混乱するのではないかと思います。大きい病院で1日外来1000人とかそういうところは大変心配なところです」
香川県医師会は―
(香川県医師会/久米川啓 会長)
「今まで通り今使っていらっしゃる保険証は有効期限まで使えますので。心配されないで医療機関にかかっていただければと思います」