岡山県議会議員2人が行った海外視察は、岡山県政とは関係のない観光であるなどとして市民オンブズマンが住民監査請求を行いました。
住民監査請求を行ったのは岡山市にあるNPO法人・市民オンブズマンおかやまです。
提出書類では、民主・県民クラブに所属する県議が2023年、アメリカとイギリス領ヴァージン諸島で行った視察について、旅行会社が企画販売したツアーを利用して船旅を楽しみマリーナを見て回った観光であるなどとして、県による94万円の支出は違法だとしています。
また、自民党岡山県議団に所属する県議が2024年、台湾で行った視察は、日本統治時代の旧跡を巡るものであり趣味の観光であるなどとして、33万円余りの支出を違法だとしています。
その上で、両県議に県が出した支出分の金額を返還させるよう岡山県の伊原木知事に求めています。
(市民オンブズマンおかやま/光成卓明 代表幹事)
「この視察はおかしいと思いますし、普通の県民の方は同じ感覚を持つと思う。県民の意識を反映した監査の結果を期待しています」
住民監査請求が提出されたことについて、民主・県民クラブの県議は「視察は極めて有益なもので、議会の質問などにも生かしている」と、自民党岡山県議団の県議は「観光目的ではなく適正な予算の使い方だった」とコメントしています。
監査結果は12月7日から60日以内に通知されます。