悲願達成に岡山の街が沸きました! サッカーJ2・ファジアーノ岡山が7日、プレーオフ決勝で勝利し、クラブ史上初のJ1昇格をつかみ取りました。
(宮川周三リポート)
「試合開始まであと3時間です。これだけたくさんの人たちが集まりました。行列はあちらの奥まで続いています」
(サポーターは―)
「妻の方が17年来のファンで」
「JFLの頃から応援している。きょうこそは勝ってほしい。(ユニホームが)古いんです!」
「きょうずっと楽しみにしていて、チケットをお父さんが必死に取ってくれた。もう興奮しっぱなし」
「絶対勝ってほしい」
「いつもの100倍くらい手を叩いて声を出して飛び跳ねたいと思います」
勝てば昇格の大一番。サポーターのボルテージも最高潮。約1万5000人が集まりスタジアムを赤く染めました。創設から21年、岡山で築いてきた歴史を変える90分が始まりました。
まずは前半11分、フリーキックから強烈なシュートを浴びますが、ブローダーセンがセーブ。守護神がゴールに立ちはだかります。
そして前半20分、ペナルティエリア内の混戦から木村が粘ってつなぐと、末吉。今シーズン、33試合で1ゴールの男がこの大一番で大仕事。スタジアムが揺れます!
後半8分、カウンターから仙台にドリブル突破を許し、ピンチを迎えます。ここはまたしてもブローダーセンがビッグセーブ。リーグ戦同様、チームを救います。
そして後半16分、途中出場のルカオが相手ディフェンスをなぎ倒しながら突破。そのまま中央に持ち込むと、待っていたのは、本山。プレーオフ準決勝に続く2試合連続ゴール。夢を大きく手繰り寄せる追加点を奪います!
そして始まった、その瞬間へのカウントダウン。Jリーグ参入から16年。ずっと届かなかった、初めて流した、うれし涙…。 全員でつかんだ、悲願のJ1です。【ファジアーノ岡山 2‐0 ベガルタ仙台】
(サポーターは―)
「まだ現実感がない。夢みたい! みんなありがとーう!」
「最高でした! 16年待ちました! ありがとう」
(ファジアーノ岡山/15 本山遥 選手)
「割れんばかりの声援をくれて本当に奮い立ちましたし、2年前(プレーオフ敗退)と同じ結果には絶対できないと思ったので、きょうの試合ずっと心強い味方だったと思います」