開業以来、初めての値上げ申請です。総社市と広島県福山市を結ぶ第三セクターの井原鉄道が、運賃の値上げを中国運輸局に申請しました。
井原鉄道によりますと、沿線の人口減少や新型コロナの影響などで利用者は減っていて、現在の運賃を続ければこの先3年間の収支率の平均が2023年度から11.8ポイント下がり、78.7%になるということです。
このため今後も事業を続けるために、井原鉄道は平均18%の値上げを中国運輸局に申請しました。
具体的には、総社から福山市の神辺が今より220円上がって1340円に。清音から川辺宿が40円上がって250円などです。
一方、人気のある土日祝日限定の乗り放題切符などは据え置くとしています。総社と清音の間、190円も据え置かれます。
中国運輸局は今後、パブリックコメントを実施し、集まった意見を踏まえて判断するということです。
値上げの申請は、26年前に開業して以来初めてで、申請が認められれば10月1日から改定の予定です。