JR津山線で、日中の列車を運休して集中的に作業を進める保守工事が行われています。
(記者リポート)
「作業員が操縦席から人型のロボットを操り、木を切っています。明るい時間帯に機械を使うことで、より安全に高所での作業を進められます」
JR西日本中国統括本部が2024年から試験導入した「多機能重機」。40kgのものを持ち上げる力があり、12mまでの高所作業をすることができます。今後、木の伐採や塗装などさまざまな作業への応用が期待されます。
JR津山線の玉柏駅から金川駅までの区間で1月20日から31日まで日中に行っている保守工事。老朽化した枕木をコンクリート製に交換する作業や、専用の機械を使って線路のゆがみを直す作業が報道陣に公開されました。
工事中は区間内で上下線合わせて1日12本の列車を運休し、バスで代行輸送を行います。
一般的に保守工事は多くのケースで列車が運行していない深夜に行われますが、今回のように日中に行うことで安全性や生産性の向上につながるということです。
(JR西日本中国統括本部 岡山保線区/山中雅司 区長)
「複数日かかっていた仕事を1日で終わらせることができる、効率化を図ることができるのでコスト面においても非常に有意義」
また、日中の工事には作業員の労働環境を改善し、人材を確保する狙いもあります。
(JR西日本中国統括本部 岡山電気技術センター/角田伸夫 所長)
「ご不便をおかけして非常に申し訳ない。ただ、鉄道の補修ということで夜間はなかなか難しい部分もあり、機械化などにも挑戦しているので、ご理解いただきたい」