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野生動物の交通事故防止へ…高周波音で接近を伝える 日産と岡山理大などが試験走行開始

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 3月3日の「世界野生生物の日」に合わせて、日産自動車が岡山理科大学などと連携し、高周波音で動物に車の接近を伝えることで交通事故を防ぐ取り組み、「日産アニマラートプロジェクト」を発表しました。

 プロジェクトの第1弾として、日産や岡山理科大学、奄美市、環境省など7団体が連携し、絶滅危惧種に指定していされているアマミノクロウサギの保護を目指します。

 静かなEVが歩行者に接近を知らせる「接近通報音」の技術に着目したもので、動物に合わせた周波数を研究しました。道路生態学を研究してる岡山理科大学の辻維周特担教授は、この音響技術の確立などに寄与したということです。

 2024年12月から、鹿児島県の奄美大島で時速10km弱で試験走行を行っています。今後、通常の走行スピードでも対応できるよう実験を重ねたいとしています。

 環境省の調査によると、アマミノクロウサギが交通事故で死亡する件数がここ数年増加し続けていて、2023年には過去最多の147件ありました。日産などは、このプロジェクトを通してアマミノクロウサギの事故を防ぐほか、将来的には全国的な野生生物と車の接触事故「ロードキル」問題の解決につなげたいとしています。

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