民間の信用調査会社の帝国データバンクによりますと、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」をもとに、グレードが8~10のリスクが高い企業「高リスク企業」は、分析の対象とした岡山県に本社を置く2万3554社のうち、2024年12月時点で2292社になったということです。2023年と比較すると、62社の減少でした。
高リスク企業数でみると、「製造業」が前年から40社増えて583社と最も多くなりました。次いで、「卸売業」が523社(32社減)、建設業が491社(68社増)で続きました。
また高リスク企業割合でみると、「運輸・通信業」が30.1%で最も高く、「製造業」が21.5%、「卸売業」が16.6%と続きました。
増加率でみると、「建設業」が前年から16.1%増で最も高く、次いで「製造業」が7.4%増と2番目に高くなりました。
帝国データバンクでは「多くの中小・零細企業は人手不足を解消することは難しく、生産性の向上による継続的な賃上げや、賃上げ原資を確保するための価格転嫁は容易ではない。中小・零細企業の破綻は減少に転じることはなく、幅広い業種で倒産が増える懸念が強まっている」としています。