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「もう疲れ果てとる」岡山市の山火事 延焼広がり住民の生活に影響 通行止めや修了式の中止も…【26日午後6時現在】

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 岡山市南区の山火事は発生から丸3日経った26日午後も鎮火のめどが立っていません。延焼はさらに広がり、焼損面積は過去最大規模になっています。

(記者リポート 25日)
「避難所となっている光南台公民館です。午後9時を過ぎて多くの方が集まってきています」

 一時はすべて解除された避難指示。しかし、25日夜、再び延焼が広がり、岡山市南区阿津と小串、玉野市番田と北方の合わせて1091世帯2133人に避難指示が出されました。

(住民は―)
「これで収まるんかなと思ったんですけど、よそに行って帰ってきたらこの状態で。できるだけ早く収まってくれればと思うだけです」

 岡山市は26日午後2時時点で、焼損面積が前の日より200ha以上広がり、約546haになったと発表しました。岡山県では記録が残る1965年以降最大規模だということです。

 消防は午後4時ごろ、岡山市南区宮浦の現場で活動の現状を報告しました。

(岡山市南消防署/末友裕二 消防司令長)
「鎮圧、鎮火に向けての見立ては現在できません。(煙は)出たりでなかったりなんですけど、それぞれの箇所、合計して30~40カ所の煙を確認しています。それを随時対応している。やはり消火活動の難しさで、山林ですのでホースラインを有効なところまで延長することが難しい。有効なところに注水できていないのが一つの要因だと思います」

(宮川周三リポート)
「この先は山火事の影響で通行止めになっています。こちらではドライバーに迂回を呼び掛けています」

 現場近くでは郵便局の休業や、道路の通行止めなど住民の生活に影響が出ています。

(住民は―)
「もう疲れ果てとる。きのうの夜は家で寝られるかなと思ったけどテレビを見たら赤い炎が上がっているから、これはちょっとまだ帰れんなあと」
「(火が)山越してきたなと思って玉野市へ。雨が降らんことには……」

(記者リポート)
「小学校の敷地に燃えた葉っぱや炭のようなものが落ちています」

 火事の発生以来休校している避難指示エリアの小串小学校は『延期』としていた修了式を『中止』にすることを決めました。

(小串小学校/平山元士 校長)
「(安全に)修了式を迎えることはできないだろうということで春休みにしようということになりました。3月末で転勤していく教職員もいますので、(子どもに)『よく頑張ったね』と言葉をかけてやりたかったのは正直な気持ちです」

 また、岡山市は山火事の影響で休園している小串保育園、甲浦認定こども園の園児をそれぞれ別の保育園などで27日から受け入れることを決めました。

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