国が高松空港を特定利用空港の対象候補として検討していることについて、香川県の池田知事は国に対し詳しい説明や県民生活に影響が出ないよう求めていく考えを示しました。
「特定利用空港・港湾」は、防衛力強化のため自衛隊や海上保安庁が平時から円滑に利用できるようにするものです。
高松空港は濃霧の影響を受けやすく、国は2025年4月、高松空港の「着陸装置」の高性能化に向けた調査費用を2025年度の予算に計上しています。
池田知事は、この予算計上と対象候補に選ばれたことの関連性について「国からの説明はなかった」としました。
そして、国に対して高松空港を候補に選んだ主旨や運用についての丁寧な説明と、県民生活へ影響が出ないよう求めていく考えを示しました。
一方、高松空港の「特定利用指定」の反対を訴える市民団体が2日、知事に対し要請書を提出しました。
要請では「高松空港を『特定利用空港』の指定にすることは県民が戦争に巻き込まれる危険が高まり、到底許されない」などと訴えています。
(郷土かがわを戦場にするな 県民連絡会/藤原高明 共同代表)
「先日ブルーインパルスに使うT4練習機が(愛知県)明治村近くに落ちてしまったが、その原因なども分かっていない。ああいったことが高松空港に起きないという保障がない」