岡山県備前市の小学生が3日、交通事故で息子を亡くした女性の話を聞き、交通安全について考えました。
(交通事故で息子を亡くした/高田香さん)
「安全かどうか確認して、あわてないで横断歩道を渡ってほしい」
備前市の伊部小学校の5年生の児童が聞いているのは、2016年に当時7歳だった息子の謙真くんを交通事故で亡くした高田香さんの話です。
(交通事故で息子を亡くした/高田香さん)
「この距離が5.4m。この距離を(謙真くんは)渡り切れなくて」
謙真くんは横断歩道を渡る最中、トラックにはねられて亡くなりました。
高田さんは事故の後、謙真くんが遺した朝顔の種を、「けんちゃんの朝顔」として配っています。交通安全の願いが込められた種を受け取り、児童は早速まきました。
(児童)
「正しい横断歩道の渡り方。左右の安全チェック、車が来たら止まったかチェック」
児童は高田さんと、横断歩道を安全に渡るポイントを確認しました。
(児童は―)
「右左を見て、しっかりと交通ルールを守って交通事故をゼロにしていきたいと思いました」
「朝顔が元気に花を咲かせてくれて、種を残してくれたらいいと思います」
(交通事故で息子を亡くした/高田香さん)
「自分の命は自分で守らないといけないなという思いが表情から伝わってきて良かった」