有田焼の新しい作風が感じられる作品や製品が並ぶ展覧会が岡山市で開かれています。
ギャラリーに映えるのは、抽象的でモダンなデザイン。佐賀県有田町を中心に作られる磁器、有田焼の作品です。華やかなデザインのイメージがある伝統的な有田焼とは少し違うようです。
佐賀県出身の陶芸家、百田暁生さんの作品です。さまざまな色の釉薬を磁器の表面に塗り一度焼いた後、金やプラチナをのせてもう一度焼き上げる製法です。
展覧会が開かれているのは、岡山市のギャラリー、「一初(いっぱつ)」。明治初期に建てられた商家を改修し、2023年にオープンしました。
こちらも百田さんの作品。釉薬の配合や窯の温度などを絶妙に管理し、とろりとした流れの一瞬を切り取ったかのようです。
ギャラリーの2階には、百田さんの兄が運営する有田焼ブランド「1616 / arita japan」の製品が並んでいます。
ブランドの4人のデザイナーによるデザインです。
かわいらしいこちらのカップも有田焼です。使いやすさにこだわっていて作られていて、シンプルなデザインが自然と日常に溶け込みます。
ギャラリーには、百田さんの作品と「1616」の製品が一緒に展示されている空間もあり、有田焼の新しい2つの風が交差するようです。
ギャラリーの作品や製品はその場で購入することができます。
この展覧会は9月21日まで開かれています。