岡山・香川で輝く高校生を応援する「青春のキセキ」。今回は香川県のなぎなた強豪校を紹介します。
琴平高校のなぎなた部。時には激しく打ち合い、時にはリズムに乗って、なぎなたを自由自在に操ります。
全国大会常連の強豪、琴平のなぎなた部。2024年3月の全国選抜大会では団体戦で準優勝に輝きました。現在は1、2年生あわせて7人が、引退した3年生とともに技を磨いています。
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「試合で1本が決まったときがいちばん練習の成果が見えるなって感じで、『よっしゃあ!』って感じになります」
なぎなた競技には防具を着けて勝負する「試合競技」と、技の美しさを競う「演技競技」の2つがあります。
試合競技では面、胴、小手、そしてすねなどを確実に素早く打ったり突いたりして勝負を競います。
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「(試合中は)日常のみんなとは違う。なぎなたの部活になったらみんな顔つきが変わるというか。(Q.森主将もなぎなたを握れば変わる?)多分全然違います(笑)」
相手から1本を取るためには、激しい動きの中で正しい姿勢、正しい間合いを整える正確な動きがカギになりますが、選手が操るなぎなたの長さは……
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「私の身長、だいたい175cmくらいなんですけれども、それを優に超える長さのなぎなたということで。(Q.どれくらいの長さなんでしょうか?)2m10cm~2m25cmです。(Q.そんなに長くて扱うの大変じゃないですか?)大変なんですけど、長さを生かした試合ができるので長い分のメリットもたくさんあります。遠間から1本が打てたり、『そんなに跳べるん?』ってくらい遠くに打つことができます」
過去にはインターハイ優勝の経験もある琴平・なぎなた部。高校から競技を始めた部員も多くいる中で、結果を残し続けています。
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「未経験者でも経験者でもみんな1位、2位を取りに行くっていう目標があって、全員が1人1人に食らいつく。自分たち7人も団体戦ではチームなんですけど、個人では絶対に戦わなくちゃいけないので、誰にも負けないっていうみんなの精神があると思います」
なぎなた部はこの秋、3年生が引退し新体制に替わりました。「誰にも負けない」チームの気持ちをひとつにするための話し合いを欠かしません。
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「みんな絶対にすれ違うことが1回ずつはあって部活内でも揉めたりはしてしまっていたんですけど、最終的には勝つことが目標なので『勝つ』を目標にしていました」
(琴平 なぎなた部/漆川優月さん)
「最初のほうははじめましてとかでぎこちなかった部分はあったんですけど、話しているうちに心を開いてくれてお互い直さなきゃいけないところを言い合える仲になって、今はいい感じに部活できてると思います」
チームの気持ちをひとつにして挑むのは試合だけではありません。
曲に合わせてなぎなたの技を披露する「リズムなぎなた」。競技を知らない人にもなぎなたの魅力を伝えるために考案されたパフォーマンスです。
なぎなた部はこれまで香川ファイブアローズの試合のハーフタイムで演技を披露するなど、たくさんの人になぎなたの魅力を伝えています。
試合やパフォーマンスなど、さまざまな「なぎなた」の技術を磨く部員たち。今は2026年3月の全国選抜大会に向けて練習を積んでいます。
チームの気持ちをひとつにして目指すものは……
(琴平 なぎなた部/森さくら 主将)
「団体でも全国のベスト4を目指して頑張っていきます!」
(2025年11月27日放送「News Park KSB」より)