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なぜ女の子に羽子板?何歳頃まで飾る? 「羽子板の販売店」に聞いてみた【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は、「羽子板」です。女の子が生まれた初めてのお正月にお祝いとして贈る風習があります。岡山県和気町の羽子板の販売店で答えてもらいました。

 岡山県和気町の「徳永こいのぼり」です。年末にかけての時期、店内には職人が手がけた伝統的なデザインのものからモダンなものまで、いろいろな羽子板約150点が展示されています。

 疑問に答えてくれたのは社長で、「日本の節句文化を継承する会」の理事、徳永夕子さんです。

なぜ女の子に羽子板でお祝いする?(倉敷市 コンジュ 70歳)

(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長)
「羽子板は江戸時代から女の子が生まれた時に魔よけの意味を込めて贈られてきました」

 徳永社長によりますと、いろいろ説はありますが羽子板を使った遊び「羽根突き」に魔よけの意味があるそうなんです。

 当時、羽根突きで使う羽根にはムクロジという木の実が使われていて、漢字で書くと「無患子」、「子どもが患わ無い」という意味が含まれているそうです。

 子どもが病気にかからず健やかに育つ縁起物とされています。この羽根を羽子板で突くことで「邪気をはね(羽根)のける」ということで、1年の厄をはねる遊びとして親しまれてきたそうです。

羽子板を飾る期間は?(香川・多度津町 結人ママ 52歳)

(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長)
「羽子板はお正月のお祝いとして12月の初めぐらいから幕の内の1月15日ぐらいまで飾るのが一般的とされています」

何歳頃まで飾るもの?(岡山市 よっちゃん 79歳)

(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長)
「何歳までという決まりは特にありません。お嫁にいかれたら飾るのをやめられる方もおられますし、小さい時だけ飾られる方もいらっしゃるんですけれども、お正月の縁起物でございますので、大人になってから出して飾っていただいても大丈夫です」

破魔弓との違い(倉敷市 エミリ 64歳)

(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長)
「破魔弓は男の子が生まれた時に初めて迎えるお正月に贈る縁起物です」

 「破魔弓」は魔を破る弓と書きます。魔よけの縁起物とされ、子どもがたくましく育つようにと願いを込めているそうです。

長らく飾った羽子板の処分方法は?(岡山市 きろろん 63歳)

(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長)
「羽子板は思いのこもったものでございますので、神社やお寺などで供養されるのがいいと思います」

 最近の羽子板はリビングなど洋室に合わせ淡い色のものが選ばれることが多いそうです。価格としては5万円前後のものがよく売れているということです。

(2025年12月11日放送「News Park KSB」より)

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