「天高く馬肥ゆる秋」。秋は気候も良く食べ物もおいしい、まさに「食欲の秋」。つい食べ過ぎてしまう方もいるかと思いますが、そんな方に耳寄りな今回のテーマはヘルシーな食材「こんにゃく」です。
疑問に答えてくれたのは、岡山市のこんにゃくメーカー「みゆきやフジモト」の藤本博雄社長です。
1953年に創業、今は「板こんにゃく」や「糸こんにゃく」の定番こんにゃくから、「冷凍耐性いか風こんにゃく」やデザートの「こんにゃくポンチ」などのユニークなこんにゃくまでなんと100種類を超える商品を作っています。
どうやって作るの?(新見市 ばいくまん 38歳)
(みゆきやフジモト/藤本博雄 社長)
「大きく分けて2通りになります。昔ながらのコンニャクイモから直接作る生イモこんにゃくと、コンニャクイモを製粉にして粉から作る粉のこんにゃくがあります。生イモこんにゃくはすり潰したものに水酸化カルシウムを入れて固めて作ります。製粉のこんにゃくは水に粉を溶いたものに水酸化カルシウムを入れて固めて作ります」
まずコンニャクイモをペースト状か、粉状にします。そのペースト状か粉を水で溶いたものに水酸化カルシウムを混ぜ、加熱して固めるとこんにゃくのできあがり。
こんにゃくの白と黒は何が違う?(観音寺市 かずちゃん 62歳)
(みゆきやフジモト/藤本博雄 社長)
「白いこんにゃくはコンニャクイモから作ったこんにゃく粉が白いのでそのまま作ると白いこんにゃくができます。黒いこんにゃくは海藻の粉末を入れて色を付けて黒くしています」
また、昔ながらの生イモから作るこんにゃくは黒い皮が混ざり黒っぽくなるということです。
カロリーはどのくらい?栄養は?(香川・三木町 タニカズ 61歳)(岡山市 かばちゃん 67歳)
(みゆきやフジモト/藤本博雄 社長)
「こんにゃくはほとんどカロリーが無くて食物繊維が多い食品になっています。カロリーはだいたい100g当たり5~6kcalで、食物繊維は100g当たり2~3g入っています」
こんにゃくは低カロリーで食物繊維が豊富なことなどから、腸の働きを整えたり肥満を予防をしたりするなどの効果が期待されるということです。
あく抜きは必要ですか?(岡山市 ゆきだるま 52歳)
(みゆきやフジモト/藤本博雄 社長)
「こんにゃくを作る工程でどうしてもこんにゃく独特の臭みが出てしまいます。それを取るためには、やはりあく抜きをしていただいた方がいいと思います」
簡単なあく抜きの仕方を知りたい(高松市 よっちゃん 54歳)
藤本恵子専務に簡単なあく抜きの方法を教えてもらいました。
まずはこんにゃくを塩でもみ、中の水分を出します。次に包丁で切り込みを入れたり、手でちぎったり食べやすい大きさにします。そして鍋に入れて水からゆでます。1分間沸騰させたらあく抜きの完了です。
味付けを濃くする方法?(香川・多度津町 結人ママ 52歳)
また、藤本専務にこんにゃくの味の絡ませ方のコツを教えてもらいました。
ポイントはこんにゃくの表面です。まず鍋にごま油をひいて強火でさっとこんにゃくを炒めます。しょうゆで味付けをし最後に七味をふったら「ピリカラこんにゃく」のでき上がりです。
ちぎったり、切り込みを入れたこんにゃくは表面積が大きくなり味がよく絡むということです。
そしてもう一品。味が絡みやすい糸こんにゃくを軽く炒め明太子としょうゆ、お酒で味付けした「糸こんにゃくの明太子あえ」です。
皆さんもこの秋ヘルシーなこんにゃくを使って料理作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(2025年11月6日放送「News Park KSB」より)