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【特集】岡山市の山火事で農園が被害に…それでも前を向く男性の1年「お客さんがびっくりする顔が見たい」

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 岡山市で発生した大規模な山火事から23日で1年。あの山火事で被害にあった農園があります。運営する男性は、今も影響が残る中で前を向いています。

(農園を経営/清水八勝さん[78])
「この辺は去年直して、ここも直したけど、ここは持ちこたえると思って置いていたわけ。今年もまだいけるわな」

 岡山市南区宮浦で農園を営む清水八勝さん(78)。18年ほど前からスイカやネギなどを育て、子どもたちに収穫体験などをしてもらう活動をしています。

 しかし、山火事によってビニールハウスなどが焼けました。清水さんは、施設の一部を新しくしたものの、費用や時間の面から一部はそのまま使っています。

(農園を経営/清水八勝さん)
「(Q.この1年は長かった? 短かった?)そりゃあっという間だ。開き直ったな。うん。それと柔軟になったかな、考え方が」

 清水さんが育ててきたスイカは楕円形で、毎年、種をとって栽培してきました。2025年、種をまいたのは山火事が起きる2日ほど前でした。

(農園を経営/清水八勝さん・2025年3月)
「種ないわ、どういうわけか。ない。ないな」

 山火事発生の2日後、清水さんは土の中に種が残っていないか探しました。

(農園を経営/清水八勝さん・2025年3月)
「出た。スイカの種が出た。うれしいなぁ」

 清水さんは、見つかった約200粒の種を改めてまきました。

 2025年7月、スイカの収穫が始まり、清水さんの友人やなじみの客が訪れました。

(子ども)
「甘くておいしい」

 清水さんがまいた種は結局、芽が出ませんでした。それでも、新たに買った苗を植えてスイカを育てました。

(農園を経営/清水八勝さん・2025年7月)
「やっとここまで来たんじゃもん。(山火事発生から)4カ月じゃけんな。うれしい限りじゃな。それ以上言われな。泣けてくるけん」

 一歩一歩、前に進んできた清水さん。しかし、山火事の影響は今も残っています。

(農園を経営/清水八勝さん)
「火事で焼けた後の残骸だと思ってくれる? ここへ、こういうほれ」

 焼けた金属やガラスなどを土の中から分別して処分する必要があるのです。

(農園を経営/清水八勝さん)
「(Q.この作業結構大変じゃないですか)大変だけど、やらざるを得んのよ。そらしょうがない。しょうがない」

 78歳の清水さんは、この作業を少しずつ進めるしかありませんでした。こうした状況の中でも2026年のスイカの収穫に期待を膨らませています。

(農園を経営/清水八勝さん)
「見てよこれ。(Q.これは何ですか?)書いとるじゃろ? 2025年の縞模様のスイカの楕円形」

 2025年できたスイカの中に楕円形のものがあったのです。清水さんは、その種をまいて2026年の夏を迎えることにしています。

(農園を経営/清水八勝さん)
「楕円形と、それよりももっと長いスイカができたらおもしろいわな。来たお客さんがびっくりする顔が見たいな」

(2026年3月23日放送「News Park KSB」より)

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