発生から20日目の11日、鎮火に至りました。3月、岡山市南区で発生した山火事について、市は再燃の恐れがなくなったとして「鎮火」を発表しました。
(記者リポート[午前11時ごろ])
「岡山市の消防ヘリが鎮火の最終確認のために現場に向かいます」
3月23日、岡山市南区飽浦で発生した山火事について、11日午前、消防のヘリが現場を探索し、熱源が確認されなかったことから、市が正午に鎮火を発表しました。
市は、3月28日に「鎮圧」を宣言し、ヘリでの調査で7日間続けて熱源が確認されなければ、「鎮火」を判断するとしていました。
(地域住人はー)
「やれやれと思いましたわ。本当にやれやれですわ。誰が聞いてもやれやれです。ほんまにもう大変でしたわ」
「これで一安心。野焼きというか草をよく焼くんですけど、これからは本当に慎重にするよう呼び掛けるようにしないといけないな」
南区宮浦の農園ではビニールハウスなどが焼けました。
(ビニールハウスなどが焼損/農園を営む男性)
「鎮火とか鎮圧はあんまり関心ないわ。こっちは。このありさまじゃから。前に進むしかないから。コツコツとやっております」
この山火事の焼損面積は、岡山県で過去最大規模となる約565haで、空き家と倉庫合わせて6棟に被害が出ましたが、けが人はいませんでした。
消火活動には、自衛隊や県内外の応援を含め、延べ5267人が当たりました。
岡山市消防局は、今後も出火原因や被害の詳細な調査を進めていくとし、市民に対しては、火の取り扱いに注意するよう呼び掛けています。