岡山市南区で山火事が発生してから4カ月。被害にあったスイカ農園で収穫が始まりました。
2025年3月に岡山市南区飽浦で起きた山火事。けが人はいませんでしたが、焼損面積は岡山県で過去最大の486haでした。
火事の発生から4カ月。山肌には茶色く焼け焦げた跡が残っています。
火事で被害を受けた岡山市南区宮浦の清水八勝さんのスイカ農園です。スイカを空中栽培するための骨組みが焼けてしまったため、清水さんは竹などを使って組み立て直したということです。
7月23日、スイカの収穫が始まり、清水さんの友人やなじみの客が訪れました。清水さんの農園は収穫体験ができる観光農園です。スイカのつるにはさみを入れます。
(収穫した子どもは―)
「めっちゃでかい、重たい」
両手で一生懸命抱えるほどの大きなスイカです。収穫したてのスイカの味は……
(収穫した子どもは―)
「甘くておいしい」
「おいしいです」
清水さんは山火事発生の数日前、苗をつくるためスイカの種をまいていました。
(記者リポート)
「山火事で焼けてしまったこちらの種。土の中から見つかったのですが、芽は出ませんでした」
子どもたちが食べているのは、山火事発生の1カ月ほど後に苗を植えてできたスイカです。
(農園を経営/清水八勝さん)
「やっとここまで来たんじゃもん。4カ月じゃけんな。うれしい限りじゃな。それ以上言われな、泣けてくるけん」
清水さんの農園には現在、200玉以上のスイカがなっています。
(農園を経営/清水八勝さん)
「万歳じゃな。通常じゃあり得ない火災にあって、みんな燃えてしまったわけじゃから、それを1から積み重ねてきたわけだから。まあ巴投げか一本背負いかいう気持ちじゃな、今は」