Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回のテーマは、岡山では特になじみがある魚、「ママカリ」です。水族館と鮮魚店で聞いてみました。
岡山の魚の定番、「ママカリ」。ばら寿司の上にのっているイメージがある方も多いのでは?そんなママカリについて最初の疑問、そもそも……
ママカリってどんな魚?(tera 53歳)
教えてくれたのは、玉野市の渋川マリン水族館です。
約120種類・1200匹とたくさんの生き物がいる中、全国的にも珍しくママカリを常設展示しています。館長の岡さんに教えてもらいました。
(渋川マリン水族館/岡秀彦 館長)
「全国共通の名前は『サッパ』。同じ仲間でニシン。イワシ、マイワシとかカタクチイワシも近い仲間」
「ママカリ」と呼ばれる由来は……
(渋川マリン水族館/岡秀彦 館長)
「隣にご飯を借りてきて食べたいほどおいしい、まんまを借りる、ママカリ。『サッパ』の由来は味がさっぱりしているから、ということらしい」
ちなみに、大きいもので15cmほどというママカリですが、寿命は2年ほど。他の魚の稚魚、ということではないんだそうです。
なぜ岡山で有名なの?(キノリ 43歳)
(渋川マリン水族館/岡秀彦 館長)
「日本全国にいる魚ではあるんですけど、特に瀬戸内海に多い。瀬戸内海は岡山側と香川側とありますけど、岡山の方がちょっと海が浅い。遠浅の海であまり(他の)回遊魚がいない。ママカリが一番多い。たくさんいるものが食料として親しまれてきたのかな」
岡山の海の特徴が名物を生みだしたんですね。
(渋川マリン水族館/岡秀彦 館長)
「銀色に輝く、魚の魅力を持った魚。岡山県の名物、ママカリの魅力をぜひ見ていただきたい」
続いては食べ方について。答えてくれたのは倉敷市で128年続く鮮魚店、「魚春(うおはる)」の5代目店主、光畑(みつはた)さんです。
(魚春/光畑隆治 店主)
「小2ぐらいの時にはママカリのこういう作業をずっとしていましたね」
旬はいつ?(シゲさん 65歳)
(魚春/光畑隆治 店主)
「(旬は)春と秋、2回あるんですけど、(エサの)アミエビが多い時期にママカリもよく太っているので(今)旬です」
旬のママカリのおいしさは?
(魚春/光畑隆治 店主)
「身に脂があるのは当たり前なんですけど、骨も結構脂身があってやわらかい」
そんな旬のママカリ。酢漬けなど、生のまま食べる料理の場合は塩を振ります。
(魚春/光畑隆治 店主)
「いらない水分が出ていっているので、ふき取ってあげる」
小骨が多いママカリですが……
(魚春/光畑隆治 店主)
「酢に入れると骨がやわらかくなるので、それが一番、小骨が気にならない状態になるんじゃないかな。(Q.小骨は全部は取らない?)取ろうと思ったら日が暮れます」
酢漬けのようにお酢を使った料理が多いママカリ。
(魚春/光畑隆治 店主)
「(ママカリは)毎日取れるわけじゃないんですよ。一気に取れた時に保存食のように酢に漬けることが多い」
お酢を使うのはおいしく、長い期間食べられるための工夫なんですね。
酢漬けや寿司以外においしい料理は?(将軍 66歳)
(魚春/光畑隆治 店主)
「僕がよくやるのは白和え。白和えの場合も軽く(酢で)締めるんですけど、ママカリの酢漬け売っているじゃないですか、あれでやってもいい」
今回はちょっとおしゃれに、豆腐の代わりにリコッタチーズを使ったレシピを教えてもらいました。
チーズに、練りごま、だし、薄口醤油を加え、混ぜ合わせたところに……
(魚春/光畑隆治 店主)
「ちょっと大きめに切る場合は切れ目を入れておくと骨が気にならない」
ママカリを加えて和えます。シャインマスカットを添えて……岡山らしさ全開、完成です。
酸味はまろやかに、そしてママカリの旨味が感じられる、お酒にぴったりな一品です。
こんなアレンジも、もちろん定番料理も楽しめるママカリ。光畑さんは「ばら寿司」を食べる文化が岡山でママカリが根付いた理由ではないかと話します。
(魚春/光畑隆治 店主)
「ばら寿司自体がその時あるもの、海で取れた魚と畑で取れた野菜を使う。ばら寿司に入れる酢魚という部分でママカリを食べる習慣はある」
(魚春/光畑隆治 店主)
「10月・11月は一番太っている。脂がたくさん乗っている。それを酢で締めることでバランスが取れている。今の時期のママカリは、ぜひ食べていただきたい」
(2026年10月29日放送「News Park KSB」より)