5日は各地で今シーズン一番の寒さとなり、北の大地では早くも雪の絶景が広がりました。一方、地震の影響が残る北陸では例年と違う「海の幸」が旬を迎えています。
■近づく冬の足音 名物「リンゴ湯」も
北海道美瑛町。青い池と雪が神秘的な景色を織りなします。
今季一番の寒さとなった北海道稚内市も町はうっすら白く染まっています。
冬は幻想的な雪景色に包まれる銀山温泉。赤く染まり始めた木々が温泉街に冬の訪れを告げます。
一気に冬の足音が聞こえてきた列島。長野県でも赤や黄色に染まる木々が人々の目を楽しませます。
50代の人 「女子旅です。見頃ですね。赤とオレンジとてもきれい」
少しぜいたくな紅葉鑑賞ができる場所も。長野県軽井沢町の名湯「星野温泉」。北原白秋ら文化人も愛した湯。紅葉を眺めながら日々の疲れを癒やします。
7日からは規格外のリンゴを浮かべる“リンゴ湯”も楽しめます。
星野温泉トンボの湯 佐藤正幸さん 「香りで五感を楽しめます。温泉で体も温まるし、景色で心もきれいになるし、いいこと尽くし」
日々の疲れが癒えた後は“味覚の秋。海の幸が豊富な富山湾。例年にはない“秋のグルメ”が誕生していました。
■例年と異なる絶品“北陸海の幸”
今季一の寒さとなった北陸。北陸の秋の味覚には“異変”が起きていました。
旬を迎えた白エビは漁獲量が激減していました。
新湊きっときと市場 島崎雅代営業部長 「今まで経験したことのない(漁獲)量と聞いている。例年比3、4倍の値段が付いている」
キラキラと白く光る「白エビ」。コクのあるほんのりした甘さが特徴で、透き通るような淡いピンク色は“富山湾の宝石”と呼ばれています。
足が早いため、富山県以外にはあまり出回らない逸品です。
なぜ、漁獲量が減少したのでしょうか…。
新湊きっときと市場 島崎雅代営業部長 「海底で土砂崩れがあったと。白エビは土砂崩れで逃げたり、カニは埋まったと聞いている」
日本有数の深い湾として知られる富山湾で取れたベニズワイガニ。甘みが強く、カニみそも絶品です。
岐阜県から来た人 「おいしい。カニ大好き。雑炊も刺し身もなんでもいい。面倒だけど」 「初めてゆでたて食べたの」
秋の味覚の女王であるベニズワイガニも地震の影響を受けていました。
富山新湊漁港 かに小屋 酒井秀與さん 「地震でカニ籠が流されてしまい、漁獲量は例年より大分少ない」
とはいえ、豊富な海の幸で知られる富山湾。少し早めのブリなど食材の宝庫。例年とは違う秋の味覚を味わえます。
新湊きっときと市場 島崎雅代営業部長 「白エビ以外にもブリや甘エビ・イカ、たくさん取れるので楽しんでほしい」