高校のグラウンドで無免許の男子高校生が運転する車が横転し、1人が死亡した事故。なぜ、高校生が車を運転することができたのか、学校側の説明は。
■なぜ?“無免許”で運転できた?
埼玉栄高校 「誠に申し訳ありませんでした」
19日午前、謝罪から始まった会見。埼玉栄高校です。 埼玉栄高校 「きのうは全校生徒に私たちの仲間の1人が亡くなってしまったことを説明し、全校生徒で黙祷(もくとう)を致しました」
発端は、この学校のグラウンドで起きた“事故”でした。
119番通報があったのは16日午後11時半すぎのこと。
119番通報 「男性が車のドアに挟まれている」
夜が明けて現場をカメラが捉えると…。コンクリートが壊れている場所も確認できました。
車には当初、この高校に通う2年の男子生徒3人が乗っていたとされていましたが、捜査関係者によると、同じ学校の1年の男子生徒も乗っていて、事故直後にその場から離れていた可能性があることが新たに分かりました。
運転は高校2年の男子生徒がしていました。亡くなったのは、助手席に座っていた17歳の生徒です。
埼玉栄高校 「陸上部のトレーニング用として作った坂路・坂道の側面に衝突し、横転」
現場は荒川の河川敷にあるグラウンド。車は坂の側面にぶつかり横転。すぐ横に道路はありません。
そして“不可解”だったのが…。
埼玉栄高校 「事故現場の隣にあるサッカー部の練習場所に置いてあるグラウンド整備用の軽乗用車」
学校によると、こうした整備用の車はサッカー部の監督やコーチのみが運転するよう徹底されていたといいます。 しかし、鍵は日頃から“車の中で管理”していたそうです。
埼玉栄高校 「最後の練習者がグラウンド整備をすることになっているので、鍵の受け渡しがうまくできずこのような管理方法になった」
いつもは助手席の「収納ボックス」の中で保管。ただ、その日は最後に使ったコーチが「運転席前のダッシュボードに置いた」と話しているといいます。
埼玉栄高校 「(Q.鍵が誰でも使える状況。学校の責任は?)管理上の責任については重く受け止めている」
車に乗っていた4人はサッカー部の生徒ではありません。
警察は生徒が車を運転した経緯や学校の管理責任について、どう見ているのでしょうか。