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【国会論戦】石破総理VS辻元氏 企業団体献金「不適切ではない」

政治

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 国会では参院選でも代表質問が始まり、企業・団体献金の規制や選択的夫婦別姓の導入について議論が交わされました。

■企業団体献金「不適切ではない」

 参議院本会議、石破総理に対する代表質問です。

立憲民主党 辻元清美代表代行 「物価高で生活が苦しい国民は増えています。なのに自民党の裏金脱税事件の決着がまだついておりません。そこで来年夏の参議院選挙の公認問題、総理は『衆参で違う対応をすることはございません』と述べ、参院選でも同じ基準で非公認の判断をする考えを示しました。このお考えに変わりはないですか」

石破茂総理大臣 「先の衆議院議員総選挙におきましては、自民党党則における選挙における非公認よりも重い処分を受けた者などについては非公認としたところでございます。来年夏に予定されております参議院通常選挙における公認、非公認の判断について違う対応を行うということは現時点では考えておりません」

 立憲民主党は企業・団体献金の禁止を求めています。

立憲民主党 辻元清美代表代行 「昨日の本会議で総理はですね、この企業・団体献金のことを質問された答弁で何かムッとして答弁されたように見えるんですね」

 その場面が…。

石破茂総理 「これには個人献金も企業・団体献金も違いはございません」

 やじに、この表情です。

立憲民主党 辻元清美代表代行 「5000万円とか何千万円も企業が自民党に1社で寄付している。これに対してですね、国民も不信を抱いているんですよ。そして、それを批判してその答弁、むっとして答える。これこそですね、『ふてほど』。『不適切にも程がある』じゃないですか。きょうは総理、ぜひさわやかにお答えいただきたいと思います」

石破茂総理 「政党として避けなければならないのは献金によって政策がゆがめられることであります。個人献金も企業・団体献金も違いはなく、我が党としては企業・団体献金自体が不適切とは考えておりません」

■選択的別姓「採決を」「議論必要」

 質問は「政治とカネ」以外にも…。石破総理も9月の総裁選では導入に前向きな姿勢を示していた「選択的夫婦別姓」についてです。

立憲民主党 辻元清美代表代行 「いよいよ選択的夫婦別姓の実現の時じゃないですか。27年前から参議院では15回、衆議院では9回改正案を提出して参りました。しかし、自民党は30年近く審議拒否を続けています。報道機関のアンケートでは、自民党議員も入れた今回の衆議院の全当選者、選択的夫婦別姓に賛成は65%、反対はたった15%でした。自民党も含めて採決したら衆議院では今すぐにでも成立する数字なんです」

石破茂総理 「子どもの氏をどうするかといった論点を含めしっかりと議論し、より幅広い国民の理解を得る必要がある。また夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方については、各党、各議員において様々なお考えがあるものと承知しております。国民各層のご意見、国民における議論の動向等を踏まえ、まさしくオープンな熟議という考えのもとに必要な検討を行うことが必要だということは承知を致しております」

立憲民主党 辻元清美代表代行 「総理が所信表明で触れられた石橋湛山元総理について。石橋湛山氏はこう言っています。政治家には色んなタイプがいるが、最もつまらぬタイプは自分の考えを持たない政治家だと言ってます。総理、このままではあなたはブレまくり、湛山氏の言うつまらない政治家になってしまうんじゃないですか」

石破茂総理 「ご指摘はよくよく私としても受けとめ反省をし、改めていかねばならないと思っております。湛山先生がおっしゃいますところのつまらない政治家にならないようによく自重自戒して参ります」

■裏金事件“再調査”は否定

 午後からは舞台が衆議院に移りました。

立憲民主党 小川淳也幹事長 「私は裏金に関与した議員はそもそも議員辞職すべきという立場です。裏金に関与した議員を党公認とした判断は正しかったのか、こうした議員を推薦した連立パートナーたる公明党の判断含め、総理ならびに国交大臣にお伺いします」

石破茂総理 「先の衆議院総選挙におきましては、自民党党則における『選挙における非公認』より重い処分を受けた者などについて、非公認とするという判断をさせていただいたものであります」

中野洋昌国土交通大臣 「先の選挙における推薦に関する公明党の判断についてお尋ねがありました。お尋ねの点につきましては国土交通大臣としてお答えする立場にございませんため、答弁は差し控えさせていただきます」

 非公認とされた候補も裏で公認。事実上の公認だったのではとの指摘も出ました。

立憲民主党 小川淳也幹事長 「非公認候補に2000万円が支給された件について伺います。まず、総理は非公認候補党支部に公認候補同額2000万円が振り込まれた事実を知っていたのか。その判断は正しかったと今もお考えか。党支部の活動支援と称しながら候補のいない選挙区支部になぜ振り込まれなかったのか。これらは総じて裏公認料、事実上の選挙資金とのそしりを免れないと断じざるをえませんが、総理の反省と見解を伺います」

石破茂総理 「非公認の候補者となる見通しの方が支部長を務める政党支部に対しては、支給通知書に党勢拡大のための活動費であることを明記致しており、これが非公認候補者の選挙運動に使われることはないことから裏公認料、事実上の選挙資金といったご指摘はあたりません」

 石破総理は裏金事件について、可能な限りの調査をしたとして再調査を否定しました。

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