日本被団協へのノーベル平和賞の授賞式に参加する、広島や長崎などの高校生平和大使がノルウェーに到着しました。
広島、長崎、熊本の高校生平和大使4人は8日、ノルウェー・オスロの空港に到着しました。
10日にはノーベル平和賞の授賞式に参加する予定です。
また、現地の高校で出前授業を行うなどして、核兵器の廃絶や平和な世界の実現を訴えます。
広島の高校生平和大使 甲斐なつきさん(17) 「(私は)長崎と広島両方の被爆4世なので、曽祖父・曽祖母の思いや経験を、現地の高校生やたくさんの人に伝えたい」
長崎の高校生平和大使 大原悠佳さん(17) 「今も続いている問題であり、(核兵器は)1発使われただけで一生人々を苦しませるということを伝えていきたい」
ノルウェー・ノーベル委員会のフリドネス委員長は、高校生平和大使の活動を高く評価しています。
ノルウェー・ノーベル委員会 フリドネス委員長 「(高校生平和大使が)ノルウェーに来て同世代の学生たちに被爆者の体験談を伝えることは、大きな影響力があることだ。高校生平和大使の活動は、将来、“核のタブー”を守るために重要だと信じている」
日本被団協は授賞式を通して、若い世代と一緒に被爆者の体験談などの継承を進めたいとしていて、12日までオスロに滞在する高校生平和大使への期待が高まっています。