年間最大とも言われる「ふたご座流星群」のピークを前に9日未明、関東を中心に火球が相次ぎ観測されました。
神奈川県平塚市から見た空に流れた一筋の閃光。同じ時刻の別場所からも。その約2時間後にも…。さらには千葉県山武市からも。
各地で一瞬の閃光が夜空を照らしました。まもなくピークを迎えるふたご座流星群なのでしょうか。
平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「これは、ふたご座流星群の流星ではなくて、うみへび座σ流星群という流星群の流れ星でした。実は、ふたご座流星群の時期に別の流星群がピークを迎えている。ですから様々な流星を楽しめる」
一方、北海道では…。
突如、夜空に現れた緑のまばゆい光。北海道北見市で撮影されました。同じ時間帯、北海道帯広市では走行中に緑の光が赤い尾を引いて落下していきました。その明るさは深夜の町の影を晴らすほどでした。
札幌市青少年科学館 天文係 奥塚哲史さん 「これはほんとにすごい。ここまで明るいのはなかなか見られない。流れ星のなかでも特に明るい火球と呼ばれるもの」
14日未明に活動のピークを迎えるふたご座流星群でも、このような火球が観測することが期待されているということです。
しかし、今年は満月が近いため月明かりで見えづらくなるなど観測条件はあまりよくないといいます。
平塚市博物館 天文担当 藤井大地学芸員 「なるべく月を視野に入れないように月を背中にしながら空を大きく見上げるのがいい。年間最大の流星数を誇る流星群ですから、それでも1時間に数十個は暗い所だと見ることができるのでは」