東京都は31日、2025年度の当初予算案を公表しました。第1子の保育料無償化など、子ども・子育て支援に大胆に予算を投じ、予算総額は過去最大となる17.8兆円になりました。
都が公表した2025年度の一般会計の予算案は総額9兆1580億円で、前年度から7050億円増えました。
新たな取り組みは712件で、保育料の第1子無償化に279億円、無痛分娩の費用助成に12億円を計上するなど、子ども・子育て支援に大胆に予算を投じています。
また、中小河川の整備に771億円、地域の病院支援に321億円を投じているほか、カスタマーハラスメントの防止対策に49億円を盛り込んでいます。
一方、フジテレビの遠藤龍之介取締役副会長が実行委員長を務め、フジテレビ本社などが会場となる国際芸術祭「東京お台場トリエンナーレ」に4億円が計上されました。
この芸術祭を巡っては、27日にフジテレビが開いた一連の対応を巡る記者会見の中で遠藤副会長が「(この芸術祭は)今年はできないと思う」と述べたものの、その後、司会者が「決定事項ではない」と否定する一幕がありました。
東京都の特別会計などを含めた2025年度予算案総額は17.8兆円で、都によりますと、スウェーデンの国家予算20兆円に匹敵するということです。