列島に1週間居座り続ける今シーズン最長寒波は三連休を直撃。午後から東京にも雪を降らせました。
■居座り1週間 “最長寒波” 月曜日ピーク
(草薙和輝アナウンサー)「福井県の南越前町、急に雪が強くなってきました。対向車も近づいてきてようやくその姿が見える程です。」 強烈な寒波が日本に居座って、23日で1週間、この日も北日本から西日本にかけて日本海側は広く雪が降りました。積雪記録を更新した場所もあります。 青森県弘前市では、最大160cmの積雪を観測。秋田県の阿仁合では最大193cmの積雪を観測するなど、それぞれ統計開始以来1位の記録を更新するほどの大雪となっています。 (庭山陽平記者)「積雪が4mにせまる魚沼市守門です。積みあがった雪の高さは私の身長の2倍を優に超える高さまで達しています。」 雪かきに追われる人々、長引く雪に住民の疲労はピークに達しているといいます。 (住民)「今私も80歳になったんですけど、なんとかいい方法を考えていただかないと困りますよね。」 (草薙和輝アナウンサー)「正面を向いて歩きづらいほどの雪の強さです。私の服にも湿った雪がまとわりついています。」 福井県南越前町今庄では積雪97cmを観測。平年の約2倍以上の雪が積もっています。午後になり、関東地方でも雪が…。月曜日朝にかけても雪が降る予想で、路面凍結などに注意が必要です。
■海の幸入らず 最長寒波で観光地 閑散
居座り続ける寒波は、三連休の観光地を直撃していました。 例年の9倍近い積雪を観測した福井県・小浜市。 (草薙和輝アナウンサー)「こちらの場所、普段の週末であれば、新鮮なお魚などを扱うお店で賑わっているはずなのですが、こちらのお店、シャッターが閉まっていますね。訪れているお客さんの数もまばらな印象を受けます」 こちらの市場にはこの時期、新鮮な“海の幸”を求めて多くの観光客が訪れるのですが、今日は10分の1ほど… (岐阜から来た観光客)「いつもは高速道路を通って(2時間ほどで)くるんですけど、かえって高速道路が怖いもので、下道で4時間くらい(かかった)」 拍車をかけているのが、水揚げの状況です。 (小浜水産食品協同組合 木崎信一理事長)「私らのところの魚もこんな状態で (通常)これの2倍3倍は十分あるような形なんですけれども…本来ですと3連休に向けて期待するところなんですけれども、これはもう仕方がないですね」
■“最長寒波”で物流混乱 スーパー品薄
雪は“市民の台所”にも影響を及ぼしていました。 (草薙和輝アナウンサー)「この辺りの棚、商品置いてないですね。こちらも…さらには、この辺りも棚が空になっています。『商品入荷遅れのお詫び』という貼り紙があります」 長引く寒波の影響で、新潟県南魚沼市のスーパーでは、豆腐やサラダ、デザートなど、一部の加工食品の入荷が滞っていました。 (はりまや72店 阿部順一副店長)「これが関西の業者(からの出荷)になっていますので、今のところ月曜日まで入ってこないという連絡が来ていますので」 原因は雪による物流の停滞です。 (はりまや72店 阿部順一副店長)「ここら辺も、入ってきている業者の商品を広げてなんとかっていうような感じで…」 こちらでは空いている棚を見せないよう、今ある食品を並べているのですが…品不足は否めません。 (はりまや72店 阿部順一副店長)「火曜日までまだ雪が降るということなので、それまではお客さんにご心配とご迷惑をお掛けしますが、私共もできる限り精一杯やっていきたい」
2月23日『有働Times』より