中国が国防費を去年より7.2%増額し、日本円でおよそ36兆円とする予算案を公表したことを受け、林官房長官は透明性を欠く軍事力の増強だとして懸念を示しました。
林官房長官 「中国は国防費を継続的に高い水準で増加させ、十分な透明性を欠いたまま軍事力を広範かつ急速に増強させております。また東シナ海、南シナ海等における力による一方的な現状変更の試みを強化し、我が国の安全保障に影響を及ぼす軍事活動を拡大、活発化させております」
林長官はまた、軍備増強を進める中国の動向について「我が国と国際社会の深刻な懸念事項」だと強調しました。
そのうえで「安全保障を含む幅広い分野で意思疎通をより一層強化し、課題と懸念を減らし協力と連携を増やしていくべく、ともに取り組む」と述べました。