アメリカのトランプ政権で政府機関の大幅な人員削減などを行っているイーロン・マスク氏に抗議して、全米各地のテスラ販売店で大規模なデモが行われました。
ニューヨークで8日、マスク氏がCEOを務める電気自動車メーカー「テスラ」の販売店で数百人規模の抗議デモが行われ、数人が警察に拘束され、周囲が通行止めになるなど物々しい雰囲気に包まれました。
マスク氏はトランプ政権の政府効率化省のトップで、政府機関の規模縮小や連邦職員の大幅削減など権限を乱用しているとして、8日は全米の80カ所近くで抗議活動が予定されていました。
デモ参加者 「私たちは彼を選挙で選んでいないのに国を代表しているのは恥ずべきことだ」 「我々の社会に非常に危険な人物だと思う。車やロケットの開発に専念していればいいのに」 「あらゆる手段でイーロンマスクへの攻撃をしないといけない。その手段の一つがショールームだ」
マスク氏への批判が強まるなか、アメリカ国内ではテスラ車が落書きされたり、テスラの充電スタンドが燃やされるなど抗議活動が広がっています。
また、ヨーロッパでは1月のテスラの新車の売り上げが大幅に落ち込みました。
株価は過去最高値から半分近く下落するなど、テスラの経営にも影響を及ぼしています。