岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」。岡山県北にようやく春の訪れです。中国地方最大級の梅林がある津山市の「梅の里公園」で、少しずつ梅の花が咲き始めています。
岡山県北に春の息吹
かわいらしく咲いた梅の花。津山市神代にある「梅の里公園」です。約4haの丘陵地に14品種、約2000本の梅の木が植えられています。しかし……
(梅の里管理組合/古崎匠さん)
「(2月に)大寒波が来たせいで、かなり咲き始めが遅れておりまして。まだ、つぼみの状態で、ぽつぽつ咲き始めているような感じがしております」
例年ならこの時期、山全体が白やピンクの梅の花で彩られる「梅の里公園」ですが、2025年は開花時期の2月に厳しい寒さが続いたため、約2週間ほど開花が遅れているそうです。
しかし、展望台に通じる日当たりの良い場所ではつぼみが大きく膨らみ、早咲きの「鹿児島紅梅」などは赤い花を付けています。
訪れた人たちは岡山県北の春の息吹をしっかり感じていました。
(梅の里管理組合/古崎匠さん)
「3月の中旬ぐらいが見頃になってくるんじゃなかろうかと思っております」
そして「梅の里公園」では3月23日まで「梅まつり」を開催しています。
杵でついた自家製のお餅を入れた「ぜんざい」(450円)などが味わえるほか、園内で収穫した梅を加工したジャムやゼリー、ドレッシングなどが販売されます。
まつり期間中の15日(土)と16日(日)には「餅投げ」や「梅の種飛ばし大会」などのイベントも開かれます。(※イベントは22日と23日に延期)
(梅の里管理組合/古崎匠さん)
「今年は3月下旬ぐらいまでは楽しめるんじゃないかと思っております。山を散策しながらいろんな一重であったり八重であったりする、梅の花を楽しんでいただければなと思います」
食べて楽しむ「梅」和菓子
「花」の見頃を迎える「梅」ですが、「梅」を食べて楽しむことができる和菓子も。
津山市の「鶴聲庵」です。約90年もの歴史がある老舗の和菓子店です。和菓子を作るのは2代目の片岡康さん、御年89歳。
(鶴聲庵2代目/片岡康さん)
「最初にパリッとした風味のあとに梅の香りが口の中に広がる、そういう感じですかね」
津山銘菓「千本桜」(1本 140円)は梅肉入りのお餅をふやきせんべいで包んだ、先代から受け継いだ和菓子です。梅肉を入れているのに、なぜ菓子名が「千本桜」なんでしょう?
(鶴聲庵2代目/片岡康さん)
「津山の銘菓として売るには梅よりは鶴山公園が桜の名所ですから、それを名前に取り入れたいなと思って、お城山の桜が千本あるいうことなんで、そこからいただきました」
歴史を刻む「梅の和菓子」と見頃を迎える「梅の花」。岡山県北で春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。