東日本大震災の発生から11日で14年です。震災を受けて岡山県に避難、移住した人々の交流会が9日、岡山市で開かれました。
交流会には福島県や関東地方から岡山県に避難、移住した12人が参加しました。
復興庁によりますと、東日本大震災の影響で岡山県に避難している人は3月4日時点で808人います。
震災が発生してから11日で14年が経ちますが、「震災のことを話す機会がなくなっている」という避難者の声を受けて一般社団法人の「ほっと岡山」が企画しました。
交流会には福島県庁の職員が招かれ、「復興は着実に前進している」などと現状を説明しました。そして昼食をともにしながら故郷の話題を話したり、被災した時の気持ちを語り合ったりしていました。
福島県にゆかりのある人が集まったグループでは―
(福島県から避難者)
「(大堀)相馬焼なども後継者がいなくて、久しぶりに帰ったらいろいろそういう寂しい変化、うれしい変化が見える」
「福島の今の様子とか聞けるのはいつかは多分帰ると思うのでそのときの参考にもなるし、地元の話が心置きなくできるのは楽しい」
震災をきっかけに東京都から家族で避難した男性は―
(東京都からの避難者)
「震災をきっかけに来たという話は当然するわけないし、よそから来たことも知らない人も多く、そういう日常の中に生活しているとそれがストレスというかしんどかったりする。こういうところに来るとそういうことがないのでほっとするという感じはある」
(ほっと岡山/服部育代さん)
「いつ戻ろうかとか、ずっとこっちに住もうと思うが何か地に足がつかないという声も14年経っても聞こえる。ご自身の避難を決断した気持ちを肯定的に捉えられるような場をずっと続けていきたい」