4月に開幕する「大阪・関西万博」を訪れる小・中・高校などに香川県が入場料や交通費を補助する事業で、2月までに参加を申請して補助が決まった学校が全体の約6%にあたる18校に留まっていることが分かりました。
6日に開かれた香川県議会の文教厚生委員会で明らかになりました。
香川県は、「未来を担う子どもたちの体験学習支援事業」として修学旅行や校外学習などで大阪・関西万博を訪れる県内の学校に入場チケット代全額と、交通費の2分の1を補助することにしています。(1クラスあたり10万円上限)
予算は2024年度当初予算で全289校分の最大4億1800万円余りを確保。2025年度の当初予算案に6600万円を計上しています。
2024年4月、香川県教委が県内の小中高校など289校を対象にしたアンケートによると3割ほどにあたる82校が万博に「参加予定」、「参加する方向で検討中」と答えていました。
2024年7月から申請の受け付けを始め、2月末までに補助金の交付が決まったのは小学校14校、中学と高校が2校ずつのあわせて18校に留まっています。
県教委は参加人数や補助金の額を明らかにしていませんが、立憲・市民派ネットの植田真紀議員が情報公開請求で入手した資料によると補助額は約440万円です。
(立憲・市民派ネット/植田真紀 議員)
「普通、学校行事ってだいぶ早くから予定するわけですからそんなに直前になって駆け込みの交付申請があるとは私はあまり思わないんですけど、なんで6600万円も計上したんでしょうか?」
(香川県教育委員会総務課/近藤高弘 課長)
「(去年4月の)アンケートで回答のあった生徒数を基本にチケット代、交通費を計算しております」
県教委は、参加する学校が少ない要因については「各学校が検討を重ねた結果」だとしています。
(香川県教育委員会総務課/近藤高弘 課長)
「各学校のご事情がありますから。学校教育活動として行かれるのであれば、われわれとして支援しますよというスタンスですので。(Q.もっと行ってほしいということではない?)はい。学校の主体的な判断を尊重するという立場でございます」
学校からの補助の申請受け付けは2025年9月12日までで、県教委は「万博が開幕すればいろんな情報も出てくるので動向を見守りたい」としています。