3月末に退任することが決まった日産自動車の内田社長が記者会見し、従業員の一部からも経営責任を問う声が上がっていたことを明らかにしました。
日産自動車 内田誠社長 「私に対する経営責任を問う声が、社外だけでなく弊社の従業員からも出てくるようになった。新しい経営体制に移行し、1日も早く再スタートを切ることが会社にとって最善と私自身も判断した」
日産は今年度の決算で800億円の最終赤字となる見通しで、ホンダとの経営統合協議も先月、破談となっています。
内田社長は「今の状況でバトンを渡すことは、じくじたる思い」としたうえで、「日産を再び成長軌道に戻してほしい」と述べました。
新社長に就任するイヴァン・エスピノーサ氏は「安定性と成長を取り戻していきたい」と意気込みを話しました。
また、会見では内田社長以外の経営陣にも責任を問う声が相次ぎましたが、取締役12人のうち、独立社外取締役の8人は留任するということです。
取締役会議長の木村氏は「責任の重大さを全員認識している」とし、「新体制をしっかり構築することが責任」と説明しました。
日産は内田社長のほか、坂本副社長ら合わせて5人が退任すると発表しています。