東京・新宿区の歯科医院で虫歯の治療で鎮静剤を投与された患者の女性が翌日に死亡した事件で、警視庁は元院長ら2人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
2019年、新宿区西新宿の歯科医院「エトー歯科」で患者の女性(当時57歳)が虫歯の治療で鎮静剤を投与された翌日に死亡しました。
警視庁は元院長の男性(71)と歯科医師の女性(53)について、治療後に経過観察を怠って死亡させたとして、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
捜査関係者によりますと、元院長らは鎮静剤に副作用があることや推奨された量の数倍を投与したことを認識しながら、血圧や脈拍などの観察を怠っていたということです。
調べに対して元院長は容疑を認め、歯科医師は「自分としてはやるべきことはやっていた」と容疑を否認しています。