フランス・パリ近郊で、電気自動車が走行しながら充電できるシステムの整備が進められています。5月には世界で初めて、高速道路を使った実験を予定しているということです。
パリ近郊の高速道路では今年に入って、送電コイルを埋め込む作業が進められています。
道路上を受電コイル搭載の電気自動車が走行することで、「電磁誘導」による電流が発生し、ワイヤレスで充電できる仕組みだということです。
ギュスターブ・エッフェル大学 ピエール・オルニック教授 「この技術のアイデアは大型トラックのバッテリーを小型化し、走行中に車道から直接電力を供給できるようにするもの。主に2つのメリットがある。バッテリーの小型化、そしてバッテリーが空になった時に充電のために車両を止める必要がなくなる」
5月からは世界で初めて高速道路を使った実証実験を予定していて、効果が認められれば、2030年までに5000キロに拡張する計画です。