停戦が事実上崩壊し、イスラエルが攻撃を再開したガザ地区について、駐日のパレスチナ大使は「イスラエルが占領を止めることが唯一の解決策だ」と訴えました。
駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使 「パレスチナ“紛争”ではなくイスラエルによるパレスチナの“占領”が終わることが唯一の解決策だ」
25日、ANNの取材に応じた駐日パレスチナ代表部のワリード・シアム大使は、イスラエルが攻撃を再開したことについて「平和を望んでいない」と批判しました。
そのうえで、国際社会は平和を望むなら「イスラエルに武器を与えず、取引もせず、制裁を科す」という決断をしなければならないと主張しました。
駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使 「多くのことが起きているにもかかわらずいまだに国際社会は何もしない。声明、声明、声明…そればかりで何もしていない」
一方、ガザ地区を実効支配しているイスラム組織「ハマス」について、シアム大使は「政治組織であるべきで、武装集団であるべきではない」と指摘しました。
また、2023年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃を念頭に「ハマスがやったことに賛同できない」と批判しています。