NATO(北大西洋条約機構)の国防相会合が開かれ、アメリカのトランプ大統領が求める国防費の大幅増額について詰めの議論が行われました。
アメリカ ヘグセス米国防長官 「私たちは、トランプ大統領が始めた仕事を続けるためにここにいる。それは、すべての加盟国が国防費を(GDP(国内総生産)比)5%にするという約束であり、今月のハーグでの首脳会議までに実現しなければならない」
トランプ氏はNATOに加盟する各国に対し、国防費の大幅な増額を求めています。
会合でNATOのルッテ事務総長は加盟国の財政負担を考慮し、国防費をGDPの3.5%、インフラ整備などの安全保障関連費を1.5%に2032年までに引き上げるよう提案し、各国の国防相から合意を得たということです。
ルッテ事務総長は今月下旬のNATO首脳会合で正式決定したい考えで、「合意すれば、今後の数年間は安全だが、そうでなければ、その数年間でロシア語を学ぶ必要がある」と述べ、ウクライナ支援やロシアの脅威に備えるため国防費増額が欠かせないとの認識を示しました。