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関税合意近い? トランプ大統領の79歳誕生日にも 赤沢大臣が4日間日程で再訪米へ

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 トランプ関税を巡って、今週も赤沢亮正経済再生担当大臣がアメリカを訪問し、5回目の日米協議に臨むことになりました。今月14日のトランプ大統領の誕生日に合わせて合意を発表する話も出ています。

■赤沢大臣4日間日程で再訪米へ 3週連続    赤沢大臣が2日夜、総理官邸を訪れました。

「一致点というか合意というか、それが見通せるようになるか、それを全力で探っていきたい」

 5日から4日間の日程で、再びアメリカを訪問する方向で調整していることが分かりました。先々週、先週に続いて3週連続です。

 1日、4回目の日米協議を終えた後にはこう話していました。

「合意に向けて議論が進展したと(総理に)ご報告を申し上げました」

 この「合意に向けた議論」という表現にも意味があります。かつてトランプ政権の1期目の時に、日米貿易交渉の事務方トップだった関西学院大学の渋谷和久教授はこう話します。

「『大筋合意』『大枠合意』『基本合意』いろんな言い方があるが、『大筋合意』というのはほぼ合意で、『大枠合意』というのはその手前で、『基本合意』というのはもっと手前なんですけど。『なんとか合意』で発表できればと、日米双方とも思っている」

 合意に向けた具体的な日程も報じられ始めています。

 これまで日本政府は、15日からカナダで開催される「G7サミット」の場で日米首脳が合意することを一つの節目と考えていましたが、石破総理がサミットより前にワシントンを訪問し、首脳間で合意する案も浮上しています。

 ちなみに、6月14日はトランプ大統領の79歳の誕生日です。

■4日間集中協議 自動車「数量規制」カギか

 合意が近いとしたら、どんな内容になるのでしょうか?ポイントは自動車関税の緩和です。

渋谷教授 「『数量規制』と呼ぶんですけれども、アメリカは(自動車関税を)外す以上は、そういう枠組みが必要だと。このせめぎあいだと思う」

 「数量規制」とは、ある一定の枠までは関税を低く設定して、それを超える分には高い関税が課せられるというものです。

 先月、アメリカと関税交渉で合意したイギリスも、年間10万台までは関税を10%に引き下げるという内容でした。

 ただ、日本からアメリカに輸出されている自動車は、年間130万台を超えています。

渋谷教授 「今、日本が輸出している台数の上の数字で、枠が設定されればいいが、たぶんそうはならいので。かといって、厳しい数量規制は日本としては絶対にのめない。難しい協議をしている最中ではないかと思います」

 今回は、赤沢大臣が4日間という日程を組んでいることにも、意味があると渋谷氏は分析します。

「第1期(トランプ)政権の時も、首脳会談直前の協議は、ボスであるトランプ大統領に一度上げて感触をうかがって、それを我々にフィードバックするという。首脳会談直前は割とそういうことがあったので、今回も余裕を持った日程を組んでいるんだと思いますね」

(「グッド!モーニング」2025年6月3日放送分より)

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