岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」です。レトロな喫茶店を巡るスタンプラリーが香川県坂出市で行われています。参加すると、地元の魅力を再発見できるかもしれません。
舞台はレトロなお店たち「坂出純喫茶スタンプラリー」
キャベツにスナップエンドウ、そら豆など地元の野菜をたっぷりと使ったメンチカツのランチ。日替わりランチとして、月に1~3回ほど提供されています。(日替わりBランチ 900円)
(山下佳乃リポート)
「いただきます。肉汁がすごい! キャベツや玉ねぎなどの野菜もたくさんあるのでシャキシャキという触感も最高です!」
食事の提供に力を入れているのは、坂出市京町の喫茶店「アリス」です。具だくさんでボリューム満点のランチは、幅広い世代に愛されています。
(Cafe&Rest アリス/田中さん)
「うちはモーニングからランチ、夜と、宴会席までやっているので、朝から晩までお客さんがいろいろ来てくれる地域密着型のお店になっています」
1965年創業で60年地元の人に愛されてきた喫茶店……そんなレトロな店を舞台に行われているのが、「坂出純喫茶スタンプラリー」です。
スタンプラリーには、坂出市で35年以上続く老舗喫茶店7店舗が参加しています。2店舗でそれぞれ500円以上使うと、坂出市在住の画家・山口一郎さんの原画など景品がもらえる抽選に参加できます。
4月に開幕した瀬戸内国際芸術祭と一緒に春会期の会場となった坂出市を巡ってほしいと企画したもので、6月末まで楽しめます。
イベントの発起人は、坂出市地域おこし協力隊の杉山裕樹さんです。
(坂出市地域おこし協力隊/杉山裕樹さん)
「アートを楽しむだけでなく、坂出の町並みであったり昔からのお店を巡ってもらいたいということで(企画した)」
坂出のにぎわい創出のために企画したこのイベントは、「久しぶりの出会い」も生み出しているそうです。
(Cafe&Rest アリス/田中さん)
「『学生時代来ていたんだ』というお客さんがチラシを見てお店を思い出して、20年ぶり、30年ぶりに来店してくださるきっかけになってて、すごくうれしく思ってます。残り1カ月あるので、もっと多くの方にご来店いただけるように、SNSなりいろいろ駆使して宣伝していこうかなと思います」
アリスではスタンプラリーの参加者限定で、厚焼きホットケーキのドリンクセットを普段より50円安く提供します。県産の卵を使ったサクふわの触感を楽しめますよ。(厚焼きホットケーキ[シングル]ドリンクセット 900円※6月30日まで)
“坂出の歴史”感じる 「人工土地」にある老舗喫茶店
続いてやってきたのは……。
山下アナ「2店舗目がこちらにあるんですけれども」
杉山さん「ここが『坂出人工土地』といって、建物の上に団地があるようなところなんですよ。建築好きな方にとっては結構、興味がわくような場所でして、その中に店舗がありまして」
1982年創業、居心地の良い空間が広がる「サザンクロス」です。店内には「人工土地」の模型があり、地元の歴史などについて学ぶことができます。
この店の人気メニューの一つが喫茶店には欠かせないナポリタン!(ナポリタン 1000円) 麺はやや細目。玉ねぎやウインナーなどが入っていて、オープン当時から少しずつ味を変えながら提供しています。
(山下佳乃リポート)
「甘味の中のコクっていうのがすごくて、このコクがここのお店の色を出してくれているんだなっていう感じがします」
ケーキメニューも充実していて、友人とのんびりティータイムも楽しめます。(チーズケーキ 500円、アイスコーヒー 500円)
山下アナ「こちらのサザンクロスさんでいうと、どういうものを提供しているのが『ここならでは』ですか?」
杉山さん「お店の前にサンプル品、ミニチュアのサンプル品が並んでいるんですけれでも、サザンクロスさんのスタッフさんが手作りでされている」
ミニチュアのサンプルの大半は、お店で提供しているメニューです。ユーモアあふれる展示に思わず見入ってしまいます。
また店内には懐かしいレコードが展示されていて、昭和の風を漂わせています。
杉山さんは今回のスタンプラリーを通して、老舗喫茶店の魅力はもちろん、坂出の歴史を感じてほしいと話します。
(坂出市地域おこし協力隊/杉山裕樹さん)
「坂出市とともにお店も一緒に成長してきたものであって、それは坂出にしかないものだと思うので、そういったところは見てほしいなと思います」
スタンプラリーは6月30日までで、期間中は何度でも抽選に応募できます。