高騰している金塊を使った新たな詐欺。その手口とは。
■“金塊”使う詐欺 被害相次ぐ
警察を名乗る男 「あなたに携帯電話の不正契約の嫌疑がかかっている。捜査の対象となっているため、このままでは逮捕することになる」
電話は警察を名乗る男からでした。これを受けたのは4月、広島市に住む80代の女性。
そして次は検察官を名乗る男から…。
検察官を名乗る男 「あなたの資金調査をする必要がある」
検察官を名乗る男は証券を現金化して金塊を購入するよう女性に指示。
女性は指定された口座に現金約1000万円を振り込んでしまいました。すると数日後、女性の自宅に本物の金塊600グラムが届きました。
これがどう詐欺になるのか。金塊が届いた女性は思わぬ事態に直面することになります。
■“本物”が届いて…無くなる!?
検察官を名乗る男 「その金についても調査の必要がある」
女性は自宅付近の指定された場所に金塊を置きました。すると、金塊はいつのまにかなくなっていたのです。
その代わり、ポストにあったのが「すべての調査が終わり次第、返還となる。金融調査に協力しない場合は返金不可となる」と書かれた資産預かり証。
受託者氏名には金融庁と記されていました。
発端となった電話から2カ月。金塊は戻ってきていません。
金塊を使った詐欺について、警察は「捜査の対象になっていると伝えることも金塊を要求することもありません」と注意を呼び掛けています。